マダックスはメジャーリーグで活躍した投手。

現地の高校に通いながら、兄マイクと共に元メジャーリーグスカウトのラスティ・メーダーから投球術を教わった。彼は兄弟にコントロールとボールに変化を加えることが速いボールを投げることより重要であると教え、ピンチの時こそ思い切り投げ込むのではなく丁寧に投げるべきだと説いた。グレッグはすぐにこれを理解し、将来に渡ってこの教えを大切にした。

MLBの先発投手の中でも球速が遅く、キャリア初期に93mph(約150km/h)に達する程度であり、その後は選手生活を通じて下がり続け、最終的には86mph(約138km/h)を下回っていた。

一方で、代名詞ともいえるシンキング・ファストボール(ツーシーム系の沈む球)とサークルチェンジ、他にカットボールやスライダー、カーブを織り交ぜて投球のほぼ全てを打者の手元で微妙に動かし、打者のタイミングを外したり、バットの芯を外すピッチングが信条のグラウンドボールピッチャーである。抜群の制球力から『精密機械』と称され、ここぞというときにはフォーシームのきれいな速球やチェンジアップを際どいコースへ投げ込み三振も狙って取れる。

wikipediaより

 

彼のボールは最速ではない。むしろ、ピッチャーの中では遅い部類。

しかし、抜群のコントロールとキレのある変化球でバッターのタイミングやバットの芯を外してアウトの山を築いた。

ここぞというときにはズバッと三振も狙える。

 

マダックスから学べることは丁寧にプレーすることです。

爆発的な身体能力に頼らず、がむしゃらに速くプレーせず、余力を残してプレーする。

 

するとコートがよく見えます。

マークマンの位置、間合い、反応、ヘルプディフェンスの位置、味方の動き。

これらをしっかり見ながらシュート、パス、ドリブルを判断することができる。最適なプレーを選択できる。

 

また、ボディバランス・ボールコントロールも崩れにくい。

いつでも止まれる、いつでも下がれる、いつでも方向を変えられる、接触されてもバランスが崩れない。

限界以上のスピードで動いていないからドリブルでファンブルすることも少ない。

正確にシュートを狙える、パスも出せる。

 

全力でプレーすると達成感、気持ち良さはあるかもしれません。

グッと踏ん張って、思い切り速く走って、高く跳ぶ。

身体を力いっぱい使う爽快感はあるかもしれませんが、代償として視野がメチャクチャ狭くなる、ボディバランスが崩れやすくなる、ボールコントロールを失いやすくなるといったことが起こりやすくなります。

 

あなたも経験したことがありませんか?

 

ディフェンスのポジションが見えないままヘルプディフェンスの網に突っ込んでしまう。

視野が狭くなってフリーの味方が全く見えない。

ドライブでコースに入られて止められたときに止まる、下がる、方向を変える動きが瞬時に出来ない。

何もないところで滑って転んでしまう。

テクニックがついてこず、ボールがどこかにすっ飛んでいく。

力み過ぎてシュートを打つことはできるけど狙うことができない。

 

確かにメチャクチャ速く動けて、高く跳べる選手はその爆発的な動きでドライブで切り込み、高い打点のジャンプシュートやレイアップ、ダブルクラッチなどで点を取ることも多いですし、それは1つの武器でしょう。

ただ、そのスピード・ジャンプ力を試合で生かし切ることができる選手は少ない。

 

球離れが悪い、敵と味方の動きが見えない、派手なプレーが決まることもあるけどそれ以上にミス、ターンオーバーが多い。

 

NBA選手のプレーを見ていると爆発的な身体能力が目に付く。

私自身、アイバーソンやデリックローズ、ウェストブルックのプレーに憧れてもっと速く、もっと高く動こうとしていたときがあった。

けど、その時期はフリーの味方が見えない、ヘルプに突っ込んでタフショットを外しまくる、止められたときに何もできなくなっていた。

 

限界を超えて速く、強く動こうとするほどその力は自分に跳ね返ってくる。

止まれない、下がれない、方向を変えられない、接触されたときに大きくバランスが崩れる。

 

更に爆発的な身体能力に頼るプレーはケガのリスクも大きくなる。

デリックローズは人間離れしたスピードとキレで凄まじいプレーを連発してたけど、それが彼の膝を壊した。

ケンバウォーカーの切り返しも凄かったけど彼も膝を壊して引退した。

 

反対に爆発的な身体能力や急激な切り返し・停止を繰り返す動きに頼らない選手は大きなケガが少なく、欠場試合も少なく、選手寿命も長い。

 

マイケルジョーダンやビンスカーター、ドウェインウェイドなんかは若い頃は身体能力に頼ったプレーも多かったけど年齢を重ねたり、ケガをしてからはポストプレーやオフボールムーブ、キャッチ&シュートなどスピードやジャンプ力に頼らないプレーを増やした。

 

スピードやジャンプ力は年齢を重ねるとどうしても衰えてくる。

そうなったときに駆け引き、判断力、賢さと言った部分で勝負できれば上手くなり続けることができる。

若くて速い選手とも十分に勝負できる。

キャリア後期のスティーブナッシュやジェイソンキッドがデリックローズやカイリーアービング、ウェストブルックといった若いガードを相手に得点を重ねたり、ディフェンスでシャットアウトする姿は最高に痺れた。

 

もし、あなたがもっと速く、もっと高く、もっと強くプレーしなければならないというイメージを持っているなら。

ゆっくり、丁寧に、余裕を持ってプレーすることを頭に入れてみてください。

 

身体能力に頼らない、Old man gameをしているNBA選手のプレー映像から学んでみてください。

この選手、そんなに速く見えないしジャンプ力もあるように見えないのになんでこんなにシュートを決めれるんだ?ディフェンスを抜けるんだ?っていう選手に注目してみてください。

 

重要なのはミスしてもいいからガムシャラに力いっぱいプレーすることじゃない。

スピード・テンポのコントロール、タイミングやリズムの変化、次の動きへのスムーズな移行、正確性。

 

ここに気づくことができれば、あなたのバスケレベルは一段も二段も上がってくるはずです。