何度か書きましたが高い身体能力を発揮するためには骨盤が前傾していることが大事です。

 

しかし骨盤が前傾している姿勢には正しいものと間違っているものがあります。

 

骨盤を前傾させれば高い身体能力が発揮できると考え、意識的ににとった骨盤前傾の姿勢は

だいたい間違った骨盤前傾です。

 

間違った骨盤前傾

 

意識的に骨盤を前傾させようとするとほぼすべての人が下のような姿勢になります。

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これは自分で意識的に作った場合の骨盤前傾の姿勢です。

 

これは間違った骨盤前傾の姿勢です。

自分で骨盤を前傾させようとすると脊柱を反って脊柱起立筋の力で無理やり骨盤を前傾させることになります。

 

このような姿勢では脊柱のS字カーブが崩れ、脊柱は全体的に反った形になります。

これでは肩の周辺の筋肉を僧帽筋で上からつり上げるようにして支えなければならず上半身が常に緊張した

状態になってしまいます。

 

その結果上半身が力み、スムーズな動き・キレのある動きができなくなります。

 

正しい骨盤前傾

 

一方で正しい骨盤前傾の姿勢は下のようなものです。

右の写真が分かりやすいですがお尻は上にヒップアップしていて同時に背中は大きく盛り上がっています。

 

これは腸腰筋が発達しているため腸腰筋が骨盤を引っ張って前傾します。

脊柱が反ってなく、くっきりとしたS字カーブを描いています。

 

この体型が高い運動能力を発揮できる正しい骨盤前傾です。

 

腸腰筋が収縮し骨盤が引っ張られて前傾すると股関節伸展筋であるハムストリングや大殿筋の力を

使いやすくなります。

 

また肩甲骨が肋骨に被さるようにして支えられるので僧帽筋などの肩周りの筋肉の力が抜きやすくなり

腕の操作性が良くなります。

 

これらのことは以前詳しく書いた記事があるので読んでみてください。

トップアスリートの身体能力の秘密

トップアスリートの身体能力の秘密2

股関節周りの筋肉が黒人の身体能力に近づくために重要

 

高い身体能力を発揮できる正しい骨盤前傾の姿勢は腸腰筋が発達し無意識で骨盤が前傾し

脊柱がS字カーブを描いている状態です。

 

自分で意識的に骨盤を前傾すると脊柱起立筋の力で無理やり骨盤を引っ張り上げているので

脊柱全体が反り上半身の動きが悪くなります。

 

正しい骨盤前傾の姿勢とは

 

腸腰筋が発達し無意識で骨盤が前傾し脊柱がS字カーブを描いている状態です。

 

間違っても意識的に骨盤前傾の姿勢をとっちゃいけません。

 

身体が動かなくなりますからね。