ドリブルで相手を抜き去る、かわす。

 

カイリーアービングやステファンカリー、ハーデン、さかのぼればアイバーソン…

などなど彼らのプレーを見て「おれもあんなふうにドリブルで相手を抜き去りたい!」

 

そう思っていませんか?

 

 

やっぱり、ドリブルってカッコいいじゃないですか?

 

 

相手をドライブで抜き去ってシュートを決めたとき、アシストを決めたとき。

 

まあーーーーーーーーーー、気持ちいいですよね。

 

もし、あなたが

 

ドリブルで相手を抜き去りたい!

ドリブルスキルを高めたい!

 

そう思っているなら、これからあなたに本物のドリブルスキルをみにつける方法を伝えます。

 

 

試合の中でしかドリブルスキルは養われない

 

結論から言いますと、試合の中でドリブルを突くこと。

 

これが本物のドリブルスキルを身に着ける唯一の方法です。

 

あなたがドリブルが上手くなりたいと思ったときに、実践してきた練習はどのようなものでしょうか?

 

ハンドリングドリル、ドリブルドリルなどの

相手がいない、またはシュートやパスの判断をする必要がない練習だったのではないでしょうか?

 

またはこのテクニックを使えば相手を抜ける。

クロスオーバーで抜くときのコツなどのテクニックの解説ではないのでしょうか?

 

このドリル、メニューをすればドリブルが上手くなる!

このテクニックを使えば相手を抜ける。

 

そんなことがまことしやかに他のバスケサイトや教材で言いふらされていますが…

 

断言します。

 

どれだけハンドリングドリルやドリブルドリルを繰り返したところで。

ドリブルのテクニックを勉強したところで。

 

ドリブルは上手くなりません。

 

それは駆け引きと判断力という本質が抜け落ちているからです。

 

 

本物のドリブルスキルとは?

 

単にドリブルスキルではなく「本物の」と書いたのには理由があります。

ドリブルスキルには「偽物の」ドリブルスキルがあるからです。

 

僕の考える本物のドリブルスキルとは

 

相手がいる状態でボールをキープできる、相手のプレッシャーをかわして抜くことができる。

シュートやパスにしっかりと繋げることができる。

 

この2つの要素を押さえたドリブルスキルです。

 

 

偽物のドリブルスキルというのはこの逆。

一人では色んなドリブルをつけるけど、相手がいると抜けない・ボールを取られる。

一人目を抜いてもシュートやパスに繋げられずミスになるドリブル。

 

 

この本物と偽物の違いを知ることが、あなたのドリブルの上手くなるスピードを大きく左右します。

 

 

相手がいる状態でのドリブルと相手がいない状態でのドリブル

 

これは全くの別物です。

 

そして当然必要とされるのは相手がいる状態でのドリブルです。

 

僕の失敗談を書きましょうか。

 

僕は昔、かなり熱心にドリブルの練習をしていた時期があります。

一人での相手がいない個人練習でのドリブルです。

 

クロスオーバー、レッグスルー、ビハインドバック、ロール…

これらのテクニックを組み合わせたり。

AND1といったストリートバスケのドリブルにハマっていた時期もあって。

 

チームの中では、自分で言うのも何ですが、かなりハンドリングやドリブルテクニックはあったと思う。

高校とか、大学の部活時代の話なんですけどね。

 

けど、試合になると全然役に立たなかったんですよ。

相手を抜けないし、ボールは取られまくるし、ボール持ちすぎって言われるし。

 

 

僕よりもバスケが上手い選手は何人もいました。

彼らは、練習を見ても、そこまで色んなドリブルが突けるわけでもなかった。

 

けど、試合になると相手をズバズバ抜いていくし、ボールは取られないし、

シュートやパスにしっかりと繋げていました。

 

 

駆け引きと判断力がないドリブルは何の役にも立たない

 

ドリブルというのは相手がいる状態で突けること。

最適なプレーを判断する力があること。

 

ここを押さえて、はじめて武器になります。

 

相手がいない状態でいくらドリブルが突けても意味がないのです。

 

サッカーの話になりますが、ブラジルではドリブルを

 

フェイントを使って相手を抜くこと

 

と定義しています。

 

では、相手がいない状態でのドリブルをなんと呼ぶかと言うとボールコンダクトと言います。

 

相手がいる状態でのドリブルと相手がいないドリブルを明確に区別しているのです。

 

相手がいる状態では単にドリブルを突くだけでなく。

相手のプレッシャーをかわす、最適なプレーを判断する力が求められます。

 

いいですか?

 

相手がいないドリブルでいくら色んなドリブルを突けても意味がない。

いくら相手を抜いても、ボールをキープできても最適なプレーが判断できなければ意味がないんです。

 

 

本物のドリブルスキルは試合の中でしか身につかない

 

僕はもうドリブルの練習やハンドリングの練習はやってません。

 

ただ、試合を繰り返し、その中でドリブルを突いているだけです。

それで相手を抜けるし、ボールも取られずにキープできます。

ドライブからシュートも決めますし、アシストも決めます。

 

それは常に駆け引きと判断力が必要とされる状態でドリブルを突いているからです。

 

ドリブルが上手い=バスケが上手いではありません。

いくら一人で曲芸のような多彩なドリブルが突けても、バスケが上手いということにはならない。

 

また、テクニックを使えば相手が抜けるというのも嘘です。

あらかじめ用意したテクニックを相手の反応を無視して使ってもたまたま抜けることはあるかもしれませんが。

相手に読まれれば止められます。

 

どれだけドリブルを突けても、プレーの判断ができないとボールを持ちすぎ、パス出せと言われる、

無理なシュートを外しまくる。

 

 

試合で必要とされるのは相手の逆を突く、プレッシャーをかわす。

パスやシュートに的確につなげることができる。

 

そのようなドリブルスキルです。

 

一人でドリブルを何万回突いたところで、テクニックを勉強したところで

相手の逆を突く、相手に読まれないドリブルは身につきませんし。

 

プレーの判断をする力も伸びません。

 

 

そこを勘違いしている人は練習でのドリブルは上手いけど、試合でのドリブルは下手という選手になります。

 

目指すべきは練習でのドリブルは別に上手そうに見えない。

しかし、試合になるとドリブルが見違えるように上手いという選手。

 

手段と目的をはき違えてはいけません。

 

バスケの目的はシュートを決めること、シュートに繋げることであり。

ドリブルはそのための手段にしかすぎない。

 

だから、試合の中でドリブルを突くことが本物のドリブルスキルを身に着ける唯一の方法です。

試合中のドリブルは常に相手がいて、最適なプレーを判断しながら行わなければならないので。

試合で使えるドリブルスキルが勝手にみにつきます。

 

もっと言えば、テクニックやハンドリングというのはそこまで必要でもありません。

マイケルジョーダンはステファンカリーやカイリーアービングよりもドリブルが下手です。

あのアイバーソンもカリーやアービングを自分よりも上だと言っています。

 

しかし、ジョーダンやアイバーソンは相手を置き去りにしまくっていたし、ボールを取られません。

 

確かに色んなドリブルが突けること、華麗なハンドリングがあること。

表面だけを見れば、かっこいいし、できるようになりたいと思うでしょう。

 

しかし、それはうわべにしかすぎません。

 

ドリブルの本質とは相手の逆を突くこと。

最適なプレーに繋げることなのですから。

 

大事なので何回も言いますね。

 

どれだけテクニックがあっても、相手がいたらボールを取られるのでは意味がない。

パスやシュートに繋げることができないドリブルは意味がない。

 

ドリブルドリルやハンドリングメニュー、テクニックの勉強をして一生懸命ドリブルを突く。

これでは相手がいないドリブルは身につきます。シュートやパスの判断がいらない「ドリブルだけ」の

スキルは伸びます。

 

しかし、試合で必要とされる相手の逆を突く、相手に読ませないドリブル。

シュートやパスに繋げる判断力。

バスケの本質である駆け引きと判断力は全く身につきません。

 

 

巷で解説されているドリブルのメニューやテクニックを一生懸命練習しても。

それは練習でしか生きないドリブル、偽物のドリブルスキル。

 

練習というのはやったことがやった分だけ上手くなります。

 

 

試合で必要とされる本物のドリブルスキルを身に着けたいのなら。

 

試合を繰り返せばいいのです。

試合の中でドリブルをつくから、試合で使える本物のドリブルスキルが身につきます。