アドバイスありがとうございます。
高校生達に良いアドバイスができました。
みんな、自分の持ち味を出すように積極的になってきました。
日本の中高生のバスケは仕掛けがとても少なく、一ノ瀬さんがブログで言うように
スペースへのカッティングでボールを受けようとするみんな同じようなバスケになってしまい、
動けるチームが勝つ仕組みになっていると思ってます。
高校生達にP&Rやゴール下のパワープレーからのインサイドアウト、スクリーンプレーを教えても、
実際のゲームでは使えない(試合に必死なのでやろうとする考えが頭からなくなる)か
強制的にやらせようとして、使おうとさせますがぎこちなくなり遅くなり相手に止められてしまう。
流れや雰囲気が悪くなるので、やらなくなり無意識で頑張れる
ディフェンスからの速攻をねらいますが強い相手には通用しないのループです。
一ノ瀬さんの言うように試合をやるしかないんですが、
努力(練習)の先に成功があるとは思えません。
なにか、みんなが劇的に変化する必要があると思ってます。
日本ではバスケがテレビなどでやっていなく、NBAやプロのバスケを見る機会がなく
イメージとして刷り込まれてないのが原因なんですかね?
アメリカとか海外の高校生とかも動画(u17)では日本のように動きまくってる感じはありません。
日本はパスをもらおうか、出してを探そうかで、ゴール(プレー)を意識してる感がありません。
アメリカのようなバスケが弱者にも勝てる可能性があると思うんですが、
これを目指すのに良い考えはありますか?
今の僕には強制的にやらせる術しかなく高校生達にぎこちないバスケにさせてしまいます。
アドバイスよろしくお願いします。
僕からのアドバイスがお役に立てたようで良かったです。
これからもいろいろな問題や葛藤にぶつかられると思いますが、
それを乗り越えた先に自分の指導でチームが強くなるという成果が待っています。
本気で選手、チームのことを考えられている○○さんなら
必ず良いチームに磨き上げることができると思います。
さて、本題に入りますが
高校生達にP&Rやゴール下のパワープレーからのインサイドアウト、
スクリーンプレーを教えても、実際のゲームでは使えない
(試合に必死なのでやろうとする考えが頭からなくなる)か強制的にやらせようとして、
使おうとさせますがぎこちなくなり遅くなり相手に止められてしまう。
流れや雰囲気が悪くなるので、やらなくなり無意識で頑張れる
ディフェンスからの速攻をねらいますが強い相手には通用しないのループです。
アメリカのようなバスケが弱者にも勝てる可能性があると思うんですが、
これを目指すのに良い考えはありますか?
今の僕には強制的にやらせる術しかなく高校生達にぎこちないバスケにさせてしまいます。
とのことですね。
これが起こる原因は僕が思うに2つあります。
イメージがないことと、自分たちがどう動いているかが分かってないということです。
まずはイメージについて。
ブログでも書いたことがあるのですが人間って
自分の中にあるイメージに従って動きます。
例えば、味噌汁を知らないアメリカ人にいきなり
「味噌汁作って」って言っても「???」ってなります。
でもレシピを見せて、作る過程を見せてあげると、自分の中に
「味噌汁を作るイメージ」ができて、おいしいかどうかは別にして、
とりあえずは作れるようになるわけです。
自分の中にイメージさえできてしまえば、あとは何回も実践を繰り返して
試行錯誤をする中でその質が上がっていきます。(おいしい味噌汁が作れるようになる)
だからまずは自分の中にイメージを作る必要がある。
NBAのように攻めるっていうイメージさえあれば、あとはバスケをしていく中で
自然と動きの質は磨かれて、より良い動きができるようになる。
おそらく選手たちにはイメージがない、もしくははっきりとイメージできてないのでしょう。
- P&Rからどう攻めるかのイメージがない。
- インサイドアウトからどこで合わせるかのイメージはない。
- スクリーンプレーを使うとき、どんな選択肢があるかのイメージがない。
だからそういうプレーを教えても、選手たちがなかなか自分の中に落とし込めない。
○○さんと選手たちの間にイメージのズレができる。
だから「強制的にやらせる」、選手たちに自分のイメージを押し付けてしまうような
形になってしまっているのだと思います。
自分たちの中にそういうアメリカのようなバスケ。
P&Rやインサイドアウト、スクリーンプレー、むやみに動き回らないスペーシング。
こうやってアメリカはプレーしてるんだ。
この場面ではNBA選手たちはこう動くんだ。
っていうイメージが自分たちの中にはっきりあれば。
選手たちは○○さんが言っていることの理解も深くできるし、
自分のイメージと照らし合わせながら聞くことができるので
お互いのズレもそれほど大きくならない。
そういうプレーをするほうが効率的に攻めれるっていう
意識を持てるのでプレーも自然と変わってくる。
これはおっしゃられてるように日本にNBA、アメリカのバスケを
見る環境が根付いてないことも大きな原因です。
youtubeもありますが、多くの人はハイライト動画を見てしまいやすいと思うので、
あまり1試合を通してみることが少なく、ボールがないところの動きや
チーム全体の攻め方を意識して見るって人は少ないのではないかと思ってます。
だから、1つ目の解決策としては選手たちに
NBAとかアメリカのバスケをしっかり見るように促す。
で、大事なのは試合を見ることです。
ハイライト動画とか、個人の選手のプレーをミックスしたものではなく。
youtubeであれば「NBA full game」と検索すればいろいろ出てきます。
試合を見ることで、プレーの繋がりだったり、ボールがないところでの動き、
合わせ方などを学ぶことができるので。
それによって選手たちにより効率的な攻め方のイメージを掴ませてあげてください。
イメージさえあれば、意識が変わり、プレーが変わります。
○○さんの言葉も選手に理解してもらえるようになると思います。
では次に2つ目の自分たちの動きが分かっていないということに入ります。
スラムダンクで桜木が安西先生にジャンプシュートを教わるシーンがありましたよね?
で、自分のフォームをビデオで撮ってみると、全然自分のイメージと違う!ってとこです。
そのあと「己が下手さを知りて一歩目」という名言が出るんですが。
自分がどう動いているのか、どう攻めているのか。
これを選手たちは分かっているでしょうか?
自分の現状の動きを把握してないと、何が良くて何が悪いのかが全く分かりません。
どこをどう直すべきか。
何を変えれば上手いチーム、強いチームのような攻め方になるのか。
自分たちがどう動いているかが分からないと、対策のしようがないんですよ。
でも自分たちがどう動いているかが分かると、客観的・第三者的な目で見れます。
そうすると、
・このときはコーナーじゃなくて45度にいたほうがいいなとか。
・味方がピックアンドロールをするときはこっちに動いたほうが崩せるな。
そういうのが分かってきます。
一番いいのは選手たちの試合の動きをビデオに撮ってあげることですね。
そこで選手たちがどう動いているのかを見せてあげる。
そうすれば
- もっとこう動いたほうがいい。
- こう攻めたほうがいい。
- NBA選手たちと自分たちの攻め方・動き方って全然違うじゃん。
そういうのがでてきて、攻め方・動き方のイメージや選択肢が増えます。
NBAの攻め方・動き方のイメージを作ること。
自分たちの動きを客観視して何がいけないのかを認識すること。
この2つをすれば選手の中でのバスケの常識が生まれ変わります。
「NBA選手って自分たちの動きとは全然違う。バスケってこうやってするもんだったんだ」みたいな。
イメージが変わるだけで意識が変わります。
意識が変わればプレーも変わります。
このイメージの変化、意識の変化というのは○○さんが
今求めている大きな変化になるのではないでしょうか。
NBAのような攻め方ができればスペースへのカッティングや
がむしゃらなパスランより圧倒的に点はとりやすくなります。
スタミナもそれほど消費しないので効率も良いですし。
バスケはオフェンスのほうがディフェンスよりも圧倒的に有利なスポーツ
なのでディフェンスで勝とうとしても相手のレベルが上がるほど 通用しません。
なのでディフェンスよりもオフェンスに重点を置いたほうが
格上にも通用するようになると思います。
一般的には弱いチームはディフェンス力を上げようとしますが、
バスケにおいて最も埋めにくい差がディフェンスです。
もちろんディフェンス力を上げるのは大事なことではあるんですが、
それよりもオフェンスをしっかり作り上げていくことが強くなるためには大事だと思います。
もちろん、時間はかかりますし、すぐに結果が出ることはないでしょう。
しかし辛抱強く選手たちが理解できるまで待ってあげること、サポートしてあげること。
そうやってぜひ今よりも良いチームを作り上げていってください。
今回は以上です。
他にも聞きたいことなどありましたら気軽にどうぞ。
では、失礼します。