一ノ瀬さん。
回答ありがとうございます。
ディフェンスの駆け引きについて生徒達に話しました。
自分のディフェンスのレベルを見極め、マークマンとの距離をはかるようになりました。
僕らのレベルでは少し離して守ってしまいボールプレッシャーはかかりませんが、それでもシュートチェックにはいける、1発では抜かれないなど僕らのレベルでもできることはあると感じました。
なにがなんでもボールプレッシャーしていたら、逆に何もできてないと思いました。
生徒達も今のは離し過ぎたからもうちょっと詰めようかな、外はないから離して休もうかなとバスケらしくなってきました。
また、オフェンスについてはシュートにていて一ノ瀬さんのブログを参考にしました。
シューティングを3Pなど決めず、自分のシューティングレベル、キャッチしたときの状況を踏まえて、必ず入るシュートを打てと決めました。
3Pラインで受けて、1ドリ、2ドリもOKと決めてシューティングをさせ自分が入るシュートを見極めさせています。
そして、自信を持てたシュートをライブでどんどん打てと。
結果、シュートが入るようになったこと、さらに仲間がこいつはここで打つと分かっているんでパスもしやすく、リバウンドにも入りやすく、オフェンスの後のディフェンスもストレスがないんですよね。
今までは入らないならドライブしろと思ってたのが、ドンマイ!、次は決めろとなれたんですよね。
これは今週の驚きの発見で得意なシュートを見極める、さらに仲間を理解することが大事だなと。
だからもっと自分と向き合う時間が必要かなと。ミーティングでここならシュートまで絶体いける、決めれるからボールをくれとか、そういうのを話し合おうかなと思います。笑
これからは体を作りたいと思っています。
僕はダルビッシュの言うシマウマがライオンに勝てないという話がすきなんですが、笑
筋トレを日本の部活が軽視してる、また、アメリカとかでは盛んな理由がしりたいです。
やはり部活はすぐ結果を求めるので効果がすぐ実感できないので続かないが原因としてあると思うんですが、アメリカ人や海外のアスリートやコーチの体を作るモチベーションが知りたいです。
日本のように走りまくるのが本質でないことに薄々気づいているため、フルコート21やゲーム、坂道ダッシュ以外の練習では走っていないのですが、やはりビデオを見るとプレーが遅い、リバウンドに飛べない、身体的な競り合いに負けてしまうなどある為身体レベルを上げたいなと思いました。
またお時間あるときにアドバイスお願いします。
ディフェンスとシュートに関して良い感触、新たな発見があったようですね。
ディフェンスにおける間合いの駆け引きが分かってくると、ディフェンス力は上がります。
それは相手じゃなくて自分から仕掛けることができるようになったり、
相手の動きに反応しやすくなるからなんですね。
バスケはオフェンスが有利。
基本的にディフェンスはオフェンスの後追いになるからです。
だからこのディフェンスに不利な特性を少しでも変えるためには、
ディフェンスから駆け引きできるようにならないといけない。
シュートを打たれないように少し詰めよう。
抜いてきそうだから、後ろに下がろう。
攻め気がない、相手が下がったからプレッシャーをかけよう。
駆け引きをするということは相手のプレーの出方に合わせて守るということ。
よく、「腕1本分の間合い」とか「激しくプレッシャーをかけて相手からボールを奪うことが勝利につながる」
みたいなテンプレート的な方法、絶対的な正解みたいな形で解説されていることが多いですが、
そんなものはないんですよね。
相手のプレースタイルとか場面場面で間合いっていうのは変わりますし、
闇雲にプレッシャーをかけて勝てるのは相手のレベルが低いときにしか通用しない。
駆け引きして守るという意識があれば、相手の得意なプレーをやらせず、苦手なプレーを選択させる。
プレッシャーをかけても相手が攻めれないようなタイミングで詰めるディフェンスができる。
といったことができるようになってきます。
そういうのが感覚で分かってくるようになってきます。
適切な間合いを見つけることやプレッシャーをかけるタイミングを
自分の中で作ることで1対1のディフェンスはどんどん上手くなっていくと思います。
部活では良くフットワークを延々とやらせることが多いです。
でも、相手との駆け引き・相手の動きを読む力がないのにどれだけ脚力を鍛えても意味がない。
いくら脚力があっても、相手に駆け引きで負けて逆を突かれたら、
簡単にオフェンスにいいようにやられますから。
だからディフェンスでも駆け引きが重要になってきます。
シュートに関しても、おっしゃられる通りです。
「いや、そのシュート打っても入らんやん」
そんなシチュエーションでシュートを打つと、間違いなくチームメイトはストレスを感じます。
だから、自分が入ると思うシュート、ここなら決められると
思い切りよく打てるシュートを打つっていうのが大事で。
そのためには普段から自分が決めきれるシュートを打ちこむ、
自分のシュートエリアを知るといったことが必要です。
マイケルジョーダンの名言に
10本連続でシュートを外しても僕はためらわない。
次の1本が成功すれば、それは100本連続で成功する
最初の1本目かもしれないだろう。
って言うのがありますけど、あれはジョーダンが自分のシュートは入るという絶対的な自信があるから。
スリーの確率が10%くらいの選手がスリーを打つのをためらわない
とか言っていたら、それは違うってなります笑。
もちろんシュートレンジを広げていくっていうのは大事なことなんですが、
それは練習でやるもので、試合で自分がシュートを入らない位置から打ちまくってたら、
外しまくって負けるのは目に見えてます。
だから、シューティングでは外さない・決め続ける練習が大切になりますし、
それによってよりチームのオフェンスが良くなる。
○○さんの思考が選手に浸透し、選手の意識が変わることで
どんどんいい方向に変わっていますね。
これからは体を作りたいと思っています。
僕はダルビッシュの言うシマウマがライオンに勝てないという話がすきなんですが、笑
筋トレを日本の部活が軽視してる、また、アメリカとかでは盛んな理由がしりたいです。
やはり部活はすぐ結果を求めるので効果がすぐ実感できないので続かないが
原因としてあると思うんですが、アメリカ人や海外のアスリートやコーチの
体を作るモチベーションが知りたいです。
日本のように走りまくるのが本質でないことに薄々気づいているため、
フルコート21やゲーム、坂道ダッシュ以外の練習では走っていないのですが、
やはりビデオを見るとプレーが遅い、リバウンドに飛べない、
身体的な競り合いに負けてしまうなどある為身体レベルを上げたいなと思いました。
シマウマはライオンに勝てない。
その通りですね。
やっぱりスポーツにおいて身体能力・フィジカルの差っていうのは勝敗にモロに出ます。
僕もよく軽自動車ではF1カーには勝てないって例えを使います。
筋トレを日本の部活が軽視してる、またはアメリカでは盛んな理由については
申し訳ないですが、詳しくは分かりません。
そのうえで僕なりに考えてみたんですが、
詳しくは知らないっていうのを前提にして聞いてくださいね。
その差はたぶん文化、習慣の違いなんじゃないかと。
日本では細マッチョがいいみたいな風潮がありますけど、
アメリカで理想とされるのはもっとがっしりした筋肉です。
筋肉があるほうがカッコいい、モテるみたいな空気があるんだと思います。
スポーツ選手じゃない一般人でもストイックに鍛えてる人がアメリカには多いですし。
それに、アメリカでは治安の問題とかもあって、
「自分の身は自分で守る。そのためには強い身体を持たないといけない」って
考えている人が多いのではないかとも思います。
あと、いつかのテレビ番組にダルビッシュが言ってたんですけど、
アメリカでは子供の頃から遊びながら筋トレとかウェイトに触れるみたいです。
ジムなどの公共施設も充実していて、筋トレが身近なものとしてある。
アメリカの考え方として筋トレは生きていくうえで必要なものっていうのが
定着してるのだと思います。
アメリカってすごい合理主義かつ実力主義の社会だとも思っていて。
無駄を省いて効率を追い求める、実力がないものは切られるみたいな。
だからアメリカってスポーツでもどんな筋トレ、食生活、練習をするのが効率的か?
どうすれば選手のパフォーマンスが上がるのか?
どうすれば実力主義の世界でパフォーマンスを出し続けることができるのか?
そういう部分を選手、トレーナーはすごいシビアに追求してるし、
アメリカのスポーツって莫大な経済効果があるので大学での研究など国全体でも
フィジカルに対する意識の高さ、熱量がスゴイのではないかと。
そういった文化や習慣がアメリカにはあるけど、
日本にはないってところが差になっているのではないかと感じました。
これはあくまで僕の偏見に過ぎないので軽く聞き流してもらえればと思います。
それでは、身体レベルを上げたいということについてです。
バスケが上手くなる、チームが強くなるために身体レベルを上げるのは必要不可欠。
僕自身、身体能力・身体レベルが上がってからプレーが劇的に変わりましたし、
ブログでも何度も身体能力を上げることの重要性を書いてきました。
そして、身体レベルを上げるためには闇雲、がむしゃらに走りこむ、鍛えるのではなく
しっかりとした理論・知識に基づいた効率のいいトレーニングが必要になってきます。
まず、身体レベルを上げるのには僕が思うに2つの視点があります。
1つは自分の身体能力の最大値を上げること。
もう1つは自分の潜在的な身体能力を引き出すこと。
それぞれについて僕の持論を書いていこうと思います。
1つ目の最大値を上げることについて。
これは筋トレ、ウェイト、体幹トレーニング、ダッシュ、ジャンプトレーニング
といったもので自分が今100の身体能力があるとすれば、筋力を上げることによって
それを110、120と上げていくアプローチをとります。
これらのトレーニングで大事なのは
「きちんと回復させること」と「バスケに生きる筋肉をつける」ことです。
例えばウェイトトレーニングで身体を強くしたいからといって
自分が耐えられるギリギリの負荷で鍛えるトレーニングを毎日やっていても
筋力は上がるどころか下がりますし、ケガの危険も出てきます。
なので負荷が大きいトレーニングほど、トレーニングの間隔を空けて、
回復する時間を設けるのが大事になります。
まあ、ここは○○さんも認識しているだろうと思います。
大事なのは「バスケに生きる筋肉をつけること」のほうです。
ここをしっかり押さえていないと本当にトレーニングがデメリットになります。
筋トレ、ウェイトを例にして話を進めます。
筋トレ、ウェイトというのはトレーニングの特性上、
筋肉に力が入ったままになることが多いです。
ベンチプレスだと力を抜いてしまえば、バーが胸の上に落ちてきます。
そうならないように常に力を入れておかなければならない。
筋肉が持続して緊張している状態です。
ブログでも書いているのですが、そうなると筋肉は硬くなります。
http://yamajiakihiro.com/weight-traning
結果、柔軟性やキレが落ち、パフォーマンスが落ちることにもつながってしまいます。
僕自身の経験で言うとやっぱりウェイトとかをした後っていうのは
身体が重く感じるし、パスやドリブルも腕が思うように走らなくてキレが落ちます。
イチローもガンガンウェイトをするとスイングスピードが落ちる
と言っていましたが、その理屈はこれです。
あと筋肉が硬くなることで関節や腱へ衝撃や負荷がモロにかかるようになります。
つきたての餅とガチガチに固まった岩。
どちらが衝撃を逃がしやすい、分散できるかと言えば前者です。
近年NBAでは前十字靭帯断裂で多くの選手がシーズン絶望になったり、
メジャーリーグの投手でもダルビッシュをはじめとする多くの選手が肘を壊しています。
僕はこれを過剰な筋トレが原因とみていて、イチローが
「自分の身体のバランスを無視して筋肉を大きくすると関節や腱が耐えられなくて壊れる」
と言ったことにそのまま当てはまります。
だから筋トレやウェイトなどの大きい負荷を体にかけるトレーニングをする場合、
いかに筋肉が硬くなるのを防ぐかって言うのが大事になってきます。
とは言っても、することは簡単でシュートの動きをその場でやったり、
対面パスをやったり、軽く走ったり、ジャンプしたり。
そういったことで筋肉が柔らかく保たれるので、
筋トレなどでパワーをつける→バスケの動きや走ることなどで
筋肉を柔らかくしてバスケでも使える筋肉にする
っていうのを意識してください。
2つ目の自分の潜在的な身体能力を引き出すことについてですが、
これは自分が持っている身体能力の上限を100だとします。
でも運動に不利な体型や身体の使い方が悪いなどの原因で70とか80の力しか出すことができない。
それを100発揮できるようにするアプローチです。
一般的にはフォームを改善したり、
古武術みたいな身体の使い方を変えるっていうのがあります。
が、そういう意識的に身体の使い方を変えるっていうのは
スポーツをする上ではやってはいけません。
自分の身体の一部を意識する癖がついてしまうと、
目の前のプレーじゃなくて、自分の身体に集中してしまう。
スムーズに動けない、動きがギクシャクして不自然になって
パフォーマンスは落ちます。
だから意識しなくても勝手に身体が良い使い方になるような方法をとらないといけません。
それに最適なのがインターロックとダンスなんです。
この2つをすることによって動きで使われる筋肉が体幹主導になり、
フォームとかを意識しなくても、勝手に良い身体の使い方に近づいていく。
自分の中に眠っている身体能力を引き出すことができるようになります。
ここまで長くなってしまいましたが、身体レベルを上げるということについては
・最大値を伸ばすアプローチと潜在的な身体能力を引き出すアプローチの2つがある。
・前者の場合、その筋力をバスケに使えるものに調整していく必要がある。
・後者の場合だとインターロックやダンスで身体の使い方が意識的ではなく
無意識、自動的に変わるようにする。
ということが僕が思っていることです。