僕は他のバスケサイトとは違い、

具体的で分かりやすいものはほとんど書いてません。

 

相手を抜くクロスオーバーのやり方。

シュートが入るようになるフォーム、練習メニュー。

止められないディフェンスのコツ。

 

そういう言葉で説明できる分かりやすい物。

こうすれば上手くいくという具体的な型。

 

 

そうではなくて一見、抽象的で分かりにくいものが多いです。

 

相手の逆を突く力、最適なプレーを判断できる力が重要。

黒人の身体能力が高い理由、それに近づく方法。

人生哲学や思考。

 

読んでいる人からすれば、分かりにくい。

バスケの役に立つのかよ?

 

そう感じられるような内容になっているかもしれません。

 

でも、それには理由があります。

 

 

 

簡単な、分かりやすい物を求める人って…

 

こうすれば、上手くいく。

 

そんな分かりやすくて、簡単で、誰でも上手くいくという再現性がある。

そんなノウハウに価値はありません。

 

だって誰にでも簡単にできるから。

 

自分が簡単にできるものは他人にとっても簡単だということです。

 

カップ麺のようなもんです。

誰がやっても簡単に、失敗せずに作れる。

 

自分が短期間でできるものというのは、他人も短期間でできるということ。

すぐに追いつかれます。

 

 

すぐに使えるものは、すぐに使えなくなるんです。

 

僕が書いている情報は長期間、継続して初めて効果があるものです。

 

読者の方からも、

 

1年間一ノ瀬さんのアドバイスを元にチームを指導したら

選手の成長度合いが凄かったです。

 

インターロックは最初はすぐにやめてしまいました。

しかし、もう一度本気になって取り組んだら2か月後、かなりの効果を感じられました。

 

このような声を頂いています。

 

今すぐ、3日後に、1週間後に…

誰にでもできることをやっても差なんてつかない。

 

 

けど、数か月、半年、1年、3年…

それだけ長いスパンで何かをやり続けることができる人は少ないです。

 

だからこそ、差がつきます。

 

他の人間がやってないことをやってるんですから。

 

 

上手くなりたいのか?上手くなり続けたいのか?

 

「上手くなること」と「上手くなり続けること」

 

ここには大きな差があります。

 

一瞬で上手くなった気になれる方法はたくさんあります。

ドリブルテクニックや1対1の技など、それを頭に入れて実践すれば

「たまたま」上手くいくことはあるかもしれません。

 

けど、それは所詮、付け焼刃です。

 

相手の逆を突く力が上がったわけでもない。

最適なプレーを判断できる力がついたわけでもない。

 

ただ、自分のテクニックを相手を無視してやったら

たまたま相手を抜けた、シュートが決まったという程度のもの。

 

相手のバカではありませんから、同じプレーは何度も通用しません。

 

駆け引きや判断力などのバスケの本質、バスケに根本的に必要な力、自力。

ここに目を向けずにどれだけテクニックやコツを頭に入れても。

 

応用が効かない選手にしかなれません。

 

 

自分の想定外の動きを相手がしてきたとき。

自分の思い通りにいかなかったときに必ず詰まります。

 

この技を使って、相手を抜いてやろう、点を取ってやろう。

でも相手に止められたら、次に何をすればいいか分からなくなる。

自分の中に集中力が飛んで行って、相手の動き、チームメイトの動きが見えなくなる。

 

上手くなることではなく、上手くなり続けることが重要なんです。

 

 

ここで言う上手くなり続けるとは、

バスケの本質となる力、根本的に必要となる力を上げるということです。

 

駆け引き、判断力、身体能力ですね。

 

これらを上げていけば、一瞬だけ・たまたま上手くなるのではなく。

バスケを続ける限り、ずっと上手くなり続けることができます。

 

駆け引きする力を上げれば、常に相手の逆を突けます。自分の動きが読まれません。

判断力が身につけば、瞬間瞬間で最も効率なプレーを選択できます。

身体能力が上がれば、スキルにスピード・キレ・高さ・ボディバランスなどが上乗せされます。

 

 

相手の逆を突くとか、判断力を上げろとか。

抽象的で分かりにくいですよね?

 

このときはこう、こうすればああなるっていう

具体的なもののほうが分かりやすいです。

 

でも、何回も言ってますが具体的なもの・型やテンプレ―トというのは。

その場限りの1回だけしか使えません。

 

だから上手くなった気になって、錯覚しただけで終わってしまう。

 

 

本質=抽象ということを理解し、根本的な力を上げるからこそ、

いつでも・どんなときでもプレーをクリエイトすることができるようになります。

 

 

僕が分かりやすく、簡単で、具体的なものを書かないのは。

 

そんな他人と差がつかないものを上手くできるようになっても意味がないから。

 

 

そこに本質はないからです。