テレビ見てたら、本田選手の言葉が出てた。
選手間での話し合いで前回大会みたいなパスサッカーをしようって本田選手が言ったらしい。
そしたら若手選手が前回の二の舞になるんじゃないか?って心配したけど。
本田選手は前回は自分たちありきだったけど、今回は相手ありき。
柔軟に相手に合わせてプレーすることが大事。
時間がたって、サッカーへの見方が変わって、本質を考えられるようになった。
みたいなことを言ってたんですよ。
これ見て、さすが本田選手やわ!分かってるなーって思った。
バスケにしろ、サッカーにしろ、日本の一番の問題は自分ありき。
逆に言えば、相手を考えてないってことです。
これは練習メニューを見ても分かります。
日本の定番の練習メニューって言ったら、3メンとかフットワークとか、
シュートドリルとか、一人でのドリブル練習とかハンドリングドリルとか。
とにかく相手がいない、実際の試合では相手がいるのに決まり切ったパターンを繰り返す練習が多すぎる。
自分たちが前もって用意したパターンや型に相手をはめ込んで、決め打ちのプレーしかできない。
でも相手がその通りに引っかかってくれるわけないし、前もって相手の動きを全て予想するなんて不可能。
その瞬間に相手の逆をつく、最適なプレーを判断する。
直感とか即興力っていうのが何よりも大事なのに。
それが身につかない練習を延々と繰り返すのが今の日本の常識。
確かに海外の選手も個人練習とかパターン練習ってやってますよ。
けど、それ以前に経験してきた試合の数、駆け引き・判断の量が圧倒的に違うんです。
アメリカやブラジルの選手の原点はストリートバスケ、ストリートサッカーですから。
また、戦術などを覚えるのは高校生くらいからで、中学くらいまではひたすら自由にプレーさせる。
まずは試合、ゲームをひたすら繰り返す。自分の感性に従って自由にプレーする。
その中で駆け引き、判断力という本質となる力が身につく。
常に相手がいる状態でプレーするから、相手の逆を突く力が身につきますし。
あらかじめ決まっている動きではなく、その場で最適なプレーを判断しないといけないから判断力が身につく。
相手がいる状態と相手がいない状態のスキルは全くの別物。
決まったパターンをなぞる力とその場で瞬間的に最適なプレーを判断する力は別物。
バスケもサッカーも相手ありきです。
コーンを相手にしたドリブル練習をしても相手を抜けるようにならないっていうのは
けっこう色んな人が発信してますけど、まさにその通り。
相手がいる状態、判断が必要とされる状態でプレーするからこそ本物のスキルが身につきます。
相手がいない状態、決まったパターンをなぞるプレーをしても実戦では役に立たない
偽物のスキルしか身につかない。
重要なのは自分のプレーを相手をフル無視して発表することではなく。
相手の逆を突くこと、最適なプレーを判断して実行すること。
駆け引きと判断力です。