シュートフォーム。

 

これはバスケをしていたら、誰もが悩むことではないでしょうか?

 

シュートが入らない、もっと安定して入れたい。

だから、シュートフォームを変えようとする。

 

僕もこれまで散々シュートフォームについては考えてきました。

ディップとか1モーション、2モーション、スウィープアンドスウェイなどなど。

 

けど、シュートは入るどころか、ドンドン入らなくなくなっていったわけで。

 

これまで何度も書いてますけど、フォームを意識してるうちはシュートは入るようにならないです。

 

シュートの動きというのは全体を考えなければいけません。

ボールをキャッチして、膝を曲げて、ボールをセットして、リリースする。

その一連の流れがシュートです。

 

フォームを意識すると、例えば1モーションで打とうとか、ディップしようとか考えると。

どうしても、部分に意識がいく、部分が力む。

だから全体が崩れる。

 

車のタイヤを1つだけ大きくしたり、小さくしたらロクに走れないのと一緒です。

 

シュートで大切なのは動作じゃない。

一番大切なのはボールがリングに吸い込まれるということ。

 

フォームという動きじゃなくて、ボールをリングに入れることに集中すること。

 

ですが、これはフォームを変えるな!と言っているわけじゃありません。

 

 

フォームは勝手に、そして一気に変わる

 

最近、シュートの調子がいいです。

なんていうか、打った瞬間に「入った」って分かるシュートが多い。

 

そしてフォームも変わっています。

 

誤解を招くといけないので書いておきますが、フォームを意識することは1ミリもしていません。

言うなれば、何も意識してないのに勝手にフォームが変わってると言う感じです。

 

これまでのフォームの改善の常識は、身体の動きを意識的に変えることでした。

膝の角度やボールを構える位置、リリースするタイミングなどを意識的に改善していく。

しかし、それでは全体が崩れるというのは言った通りです。

 

僕がやっているのは、

 

勝手に、自動的に、一瞬でシュートが入るフォームを手に入れる方法

 

です。

 

 

そのやり方を説明しましょう。

 

まずは自分がお手本としたい選手のシュートを何回も見ます。

僕が参考にしたのはステファンカリーのシュート。

 

 

シュートってこう打てば入るんだ、というイメージを焼き付けます。

このときボールを構える位置やリリースタイミングなどフォームのことは一切考えないでください。

 

いいですか?

 

 

では、今あなたの中にはカリーのシュートのイメージがあるはずです。

こうやってシュートを打ったらスパスパ入るようになるっていう、動きのイメージが。

 

では、何も考えず、一切動きを意識せず、身体の自動的な動き、無意識に出てくる動きに

身を任せてシュートの動きをしてみてください。

 

 

どうでしょう?

不思議なことにカリーのようなフォームに勝手になったのではないでしょうか?

 

 

人間は視覚的なイメージから運動を学習する

 

NBA選手のプレーを見ていたら、コート上でそのプレーが再現された。

こんな経験はないでしょうか?

 

僕は何回もあります。

 

クリスポールのピックアンドロールを何回も見てたら、スクリーンの使い方が上手くなった。

ジェイソンキッドのパスを見たら、アシストが増えた。

デリックローズのプレーを見てたら、ダブルクラッチが決まるようになった。

 

あと、僕はトレーニングとしてダンスもやってますけど。誰かに習ったことはありません。

youtubeのダンス動画を見まくる。何も考えずに踊る。

すると、勝手にいつの間にかできなかった動きや新しい動きができるようになっているのです。

 

 

運動というのは言葉で理解するのではなく、イメージで覚えることが重要です。

 

シュートを言葉で説明しようとすると、

 

まずボールをキャッチする。膝を曲げると同時にボールを下げる。このとき足幅は胸幅や肩幅くらいに。

身体は正対よりも斜めに構えたほうが良い。膝も曲げすぎてはいけない。

膝を伸ばすと同時にボールも上げ始める。ボールは利き手側にセットしよう。

高く構えすぎるとボールに力が伝わらなくなる。そしてジャンプと同時にリリース。

少し前に跳んで、着地したら後ろに流れる。視線はボールをを追いかけて。

 

さあ、では意識してシュートを打ってください。

 

無理ですよね?

 

けど、イメージなら一瞬です。

カリーのシュートを見て、こんな感じで打ったらいいんだってイメージを焼き付けたら、

後は身体が勝手に入るフォームで打ってくれる。

 

 

僕がやってるシュートフォームの変え方は、

 

カリーのフォームを見る→イメージが焼き付く→身体の無意識な動きに任せる。

 

これだけです。

 

運動や動作は言葉や理屈で説明しようとすると、難解で複雑になります。

しかし、イメージならシンプルです。

 

 

ここに10か所の故障があって走れない車があるとしましょう。

それを1か所ずつ修理するよりも、新車買ったほうが早いですよね?

 

それと一緒です。

 

シュートフォームをここはこう、ここはダメと一か所ずつ意識して改善しても

シュートは入るようになりません。

 

集中するべきなのは、自分の動きではなく

「シュートを入れること」「ボールをリングに入れること」です。

 

だからフォームは意識してしてはいけない。

 

しかし、NBAのシューターののシュートを何度も見て、シュートのイメージを上書きする。

こんなふうに打てばシュートって入るんだというのをフィーリングで掴む。

 

すると、フォームは勝手に変わります。そして一気に入るようになります。

 

ひたすらカリーのフォームを見る→シュートのイメージを掴む。

 

僕はこれをやった瞬間からフォームが変わり、以前よりも楽にまっすぐボールを飛ばせるようになりました。

勘違いしてほしくないので繰り返し言いますが、フォームについては1ミリも意識していません。

 

しかも、たった2回くらいの練習で、シュートの確率、安定さが上がっていったのです。

 

 

そっくりそのまま真似をするのではない

 

もう1つ、注意してほしいのが、真似をするわけではないということです。

完璧にカリーと同じフォームにしようとは僕は考えていません。

 

確かにカリーのイメージをインプットすることでカリーのようなフォームに自然と近づきます。

しかし、完全に一緒ではありません。

 

ですが、それでいいのです。

 

400mハードルの為末選手が現役時代に伊東選手の走りを真似しようとしたら

自分の走りがどうだったか忘れてしまい、リズムも崩れ、思うように走れなくなった。

 

このようなエピソードがあります。

 

誰かのフォームを真似しようとすればするほど、あなたの自分の中のリズムや感覚が狂います。

一番重要なのはあなた自身の感覚であり、いちばん入るフォームというのはあなたの身体が知っています。

 

子どもは自然に話し始め、歩き始めます。何も考えなくても。

 

しかし、大人になるにつれて「正しい打ち方」に縛られ、頭の中にある理屈でシュートを打とうとするから。

身体がスムーズに動かなくなり、シュートが入らない。

 

内側にある感覚を無視して、外側の形ででシュートを良い悪いと判断するから、

どうやってシュートを打てばいいのか分からなくなる。

 

僕は時々、「あれ?シュートフォーム変えた?」と言われます。

ですが、それは勝手に変わっているのであって、意識的に変えているのではありません。

 

何度もカリーのフォームを見て、イメージをインプットして、後は何も考えずに打つ。

そしたら、勝手に無意識のうちにフォームが変わり、入るようになっているのです。

 

 

自分の内側の感覚を信じる、ということは身体の自動的な動きに身を任せるということ。

NBA選手のシュートを何度も見ると、イメージが上書きされ、

無意識かつ自動的にフォームが変わるのです。

 

 

詳しくはこちらの記事にも書いていますので、ぜひ読んでください。

ステファンカリーのシュートをインストールする方法

 

 

長くなってしまったので、まとめます。

 

ですが、やることはシンプルです。

 

NBA選手のシューターのシュートを見る(カリーでもハーデンでもクレイトンプソンでも)

自分の中のシュートのイメージを変える。こう打てばいいんだっていうイメージを焼き付ける。

あとは何も考えずにシュートを打つ。自分の感覚を信じる。

 

 

これだけです。

 

シュートを言葉や理屈で理解しようとするから、余計フォームがグチャグチャになり、

シュートが入らなくなります。

 

そうではなくて、イメージで掴む。

すると、勝手に、一気にシュートが入るフォームが身につきます。

 

あなたがシュートが入らないと悩んでいるのなら、ぜひ試してください。