自分ではそこそこ上手いと感じている。
初心者、ヘタクソのレベルはもう卒業した。
でも、上級者ではない。
試合でのミスが減らない。
本当に上手いやつとやると、歯が立たない。
中級者くらいにはなれているけど、上級者への壁が破れない。
あと一段階上のレベルに上がりたい。
その差を分けるものは駆け引きと判断力があるかどうかです。
上手いけど、下手な選手
いきなり矛盾したこと言いましたけど。
こんな選手を見たことありませんか?
ドリブルテクニックはある。身体能力も高い。色んなシュートを打てる。
アップとか1対1を見ていると、上手そうな雰囲気を出す選手。
でも、いざ試合となると。
無理に突っ込んでターンオーバー。
ボール持ちすぎ。
無駄な動きが多い。
部分部分を切り取って見ると、シュートを決めたり、相手を抜いてるけど。
それ以上にミスが死ぬほど多い選手。
15得点、シュート率30%、ターンオーバー6みたいな。
全体的なスタッツを見るとマイナスが浮き彫りになる選手。
この原因は駆け引きと判断力がないことにあります。
相手の逆を突けてないのにテクニックをただ披露する。
自分以外の動きが見えてないから、最適なプレーを判断できない。
個人技は高いけど、ゲームになるとそれを生かし切れてない。
これが上手いけど、下手な選手です。
中級者に多い特徴だと思います。
対して上級者は個人技が高く、それをゲームでも生かし切ります。
シュートを打つときは打って決める。
パスを出すときはさっさと出す。
ドリブルで抜くときは抜く。
効率的で、無駄がない。
テクニックやスキルを活かせるのは、相手の逆を突き、
その瞬間に最適なプレーを判断しているからです。
ジョーダンやマラドーナの真の姿。
僕は彼らが好きです。バスケ界、サッカー界の神様だと思っています。
彼らのイメージはどんなものがありますか?
自分で点をバンバン取っていく。
ドリブルで相手を抜きまくる。
おれが活躍して、チームの勝利に導く!
みたいなエゴを貫いているようにも見えます。
確かにハイライト集などを見ると、そう見えるかもしれません。
でも、実際はそうじゃない。
ジョーダンのアシストハイライトを見れば、
彼はパスもめちゃくちゃ上手いことが分かります。
またセルジオ越後さんはマラドーナを
マラドーナは1人でドリブルで抜いていくイメージがみんな強いけど、そうじゃない。
結構、周りを生かす選手なんだよね。
こう言っています。
バスケもサッカーも一人じゃ勝てない
僕も、上手くなるためには周りに遠慮してる場合じゃない。
自分のやりたいプレーを貫かないと意味がない。
そう考えながらプレーしてたときがありました。
けど、その中で得たものって
チームメイトからの不信感です。
お前とバスケやっててもつまらん。
無理してシュート行って外しまくってたら、周りの選手は何も面白くない。
だってボールに触れないないんだから。
相手からも、コイツが攻めてくるって読まれてるから何もできなくなります。
自分を抑えてプレーしろってわけではないですよ?
ただ、自分のスキルや能力を自分だけのために使うのが問題。
チームメイトが気持ちよくプレーできる、周りを生かす。
そうすればディフェンスの意識は分散します。
すると結果的に自分も生きてきます。
中級者、特にバスケが上手くなりたいって強く思ってる人は。
おれがいくんやーーーーー!
っていうオーラがプレーからあふれ出ています。
自分しか見えてないんですね。
相手の状況、味方の動きをフル無視してやりたいプレーをやってる。
チームメイトがいるのにも関わらず、一人相撲をとってる状態。
駆け引きや判断を使わず、自分のやりたいプレーを周りを見ずにやってる。
悪い意味で熱くなりすぎてるんですよね。
「辛抱強さ」や「冷静さ」は、知能指数よりも
重要かもしれないと、私は思っています。
ウォーレンバフェット
おれが行くんやーって言って、全部自分がやろうとして結果が出せるくらい
圧倒的な個人技があるなら問題ないです。
そういうメンタリティのほうが良いプレーができるなら、無理に変える必要もありません。
でも、それでうまくいかないのなら。
冷静にプレーする。
自分が良いプレーができない時間帯は辛抱強く周りにボールを散らし続ける。
僕はそっちのほうがプレーの質が上がりました。
自分が行けるときはいって、パス出したほうがいいときはさっさと出そう。
相手の動き、味方の動きに合わせて、冷静に・淡々とプレーしよう。
自分が点とれんでも、チームメイトがとればええわ。
それでミスは減るし、シュートの確率上がるし。
いい意味で諦めることができてるから、変に熱くなることも少なくなってきました。
確かにやる気が見えないのは残念だが…
それは冷静な状況判断力によるものだといえる。
己の能力と技の技術を知り尽くしているからこそ、
戦闘中にパニくることもないし、変に熱くなりすぎることもない。
だからこそ…最悪の窮地と見れば冷静に引き返すこともできる。
ナルトに出てくるシカマルのことをアスマが評した言葉です。
「上手いけど下手」な中級者は自分のエゴが先走り、熱くなって自滅します。
上級者はコートの状況を冷静に把握して、自分が行くべきところは自分が行く、
味方を生かすときは生かす、無理なら早めにパスを出す。
そういった判断力、リスク回避能力が高いです。
めんどくせーと言いながらバスケをする必要はありませんが。
やる気がない、攻め気がない、力を抜く感じで冷静にプレーする。
そしたら、相手は読めません。
「え、コイツ何なん?全然攻めてこんじゃん」と思わせておいて、
シュートを打つときは打つ、抜くときは抜く、パスを出すときは出す。
攻めてくる思ったら、来んのかい、来ると思ったら、来んのかい、来るんかーいみたいな。
すっちー&吉田の乳首ドリルなみの駆け引きは冷静にプレーしているからこそ生まれます。
あ、面白くなかったですか…?
スラムダンクで流川が沢北相手に1対1しかしなかったときは抜けなかったけど。
パスという選択肢を見せてからは抜けるようになったのと同じです。
駆け引きと判断って相手と味方の動きを見てないとできませんから。
見ることができる冷静な状態でプレーすること。
駆け引きと判断力を駆使して
周りを生かして、自分も生きる。
これが中級者と上級者を分ける壁です。