四足動物は走るときや跳ぶとき、股関節を使う
まずチーターや猫などの四足動物は股関節を伸ばすことによって走ったりジャンプしたりします。
後ろ足の股関節が曲がっている状態から
↓
伸ばす。
この動作で動物は走ったり跳んだりするんですね。
そして人間も同じく、股関節を伸ばすことで走ったり、ジャンプします。
骨盤前傾の意味
ここで意味を持つのが骨盤の前傾です。
骨盤が前傾しているということは自然に立った状態で股関節が曲がっている。(画像右)
引用元:http://bplosaka.blogspot.jp/2016/04/18.html
そのため股関節を伸ばす動きを強く行えます。
逆に骨盤が前傾してないと(画像左)、はじめから股関節が伸びてしまっているので、
そこから股関節を伸ばす動きを強く行えません。
例えるなら骨盤前傾の姿勢はバネを縮めた状態。
骨盤が前傾してない姿勢はバネを伸ばしたままの状態。
どっちが強い力を出せるかというとバネを縮めた状態だということは簡単にわかると思います。
股関節の屈曲、伸展に使われる筋肉
こう見てくると股関節を曲げる筋肉、股関節を伸ばす筋肉を鍛えて、
その働きを高めることが高い身体能力を発揮するために重要であると言えます。
まず股関節を曲げる筋肉ですが、これは腸腰筋がその役割を果たしています。
短距離選手で黒人は白人の3倍腸腰筋が太いというデータがありますが腸腰筋が強いと速く動けるようになります。
走りにおける腸腰筋のメカニズムを表しているのが次の図です。
腸腰筋は後方に流れた脚を前に引き戻す働きをするので、この筋肉が強いほど脚の回転速度も上がります。
この筋肉が強いほど速く走れ、動きにキレがでます。
次に股関節を伸ばする筋肉ですが、これはハムストリングスと大殿筋がその役割を担っています。
簡単に言うと裏ももとお尻の筋肉です。
ハムストリングによる股関節伸展。
大殿筋による股関節伸展。
引用元:徹底追及骨盤前傾 http://bpllog.exblog.jp/i5/
ここまで書いてきたことをまとめると
腸腰筋が強いと足の回転速度が上がりスピード、体のキレが向上する。
ハムストリング、大殿筋が強いと股関節伸展動作が強く行え前に進む力、ジャンプ力が向上する。
なので腸腰筋、ハムストリングス、大殿筋といった股関節周りの筋肉を強くする、
その機能性を高めることが黒人のような身体能力に近づくうえで大事になってくるわけです。