僕が考えるバスケの本質は、聞き飽きたかもしれませんが、

駆け引き、判断力、身体能力です。

 

本質を押さえなければ、バスケが上手くなることはありません。

上達につながらない無駄な練習に貴重な時間を浪費してしまいます。

 

どれだけがんばってもバスケが上手くなれない…

 

そんな残念なことになってしまいます。

 

本質を押さえるということは正しい場所にハシゴをかけるということです。

バスケが上手くなるという目的地にしっかりかかったハシゴを上る。

 

これができれば、バスケをすればするほど上手くなることができます。

 

では僕が考えるバスケの本質をスキル別に考察していきます。

 

 

シュート

 

シュートはリングにボールを入れること。そこが一番の目的。

つまり、入れば、それまでの過程はなんでもいい。

 

どれだけフォームがおかしくても、入れば正義。

シュートを打つときにフォームを気にするということは自分の身体に集中が飛んで行ってる。

そうではなく、シュートを打つことに集中力を全て使うべき。

 

また、入れるというのが大事。

そのためには入る感覚を身につけること。

入らないシュートを何千本も打つよりも、入るシュートを打つ。

入れる練習をすることが重要。

 

 

間合いを掴む。

相手とどれくらいの距離感ならシュートを打つことができるか。

バスケでディフェンスが一番怖いのはシュートを決められること。

シュート力があるからこそ、パスやドリブルも生きてくる。

 

 

シュート力がある=自分で相手との間合いをコントロールできる。

バスケの駆け引きは間合いで決まる。

相手が離れてるときにシュートフェイク→相手が跳ぶ。

シュート力がある→相手は詰めざるを得ない→ドライブで抜きやすくなる

 

 

選択するべきシュートは相手の動きで決まる。

相手がいないのにダブルクラッチは無意味。

相手が離れて待ち構えてるのなら、レイアップよりジャンプシュート。

自分の妄想発表会をしない。相手に合わせて、シュートを判断。

 

 

パス

 

パスの上手い選手は普通の選手には見えないパスコースが見える。

だから、「そこ通す?」と唸られるアシストができる。

その意味ではジノビリのパスはすごく勉強になる。

フリーになっていなさそうで、実は通る、というコースが彼には見えている。

 

 

パスが上手い選手はノールックパス、ビハインドザバックパスなどの

トリッキーなパスを使う。

それは派手だから、かっこいいからではなく、裏を取るため。

どれだけパスコースが見えても、読まれればカットされる。

相手に読まれないパスを出すこと。

 

 

パスは味方の未来に出す。速攻のリードパスなんかはそう。

ここに走るだろうな、ここが空くだろうなというところにパスを出せばナイスパスになる。

そのためには「見ておくこと」。

ボールをもらう→見る→出せるか判断→パスよりも。

見る→パスが通ると判断する→ボールをもらう→出す。(これができる人はマジでパスが上手い)

見ておくだけで、「ボールもらう→パスを出す」までの過程が2つも減る。

 

 

 

ドリブル

 

まずはシュート力があること。

離れている相手にいくらドライブを仕掛けても抜けない。

 

ドリブルの後には必ずシュートかパスを選択しなければならない。

一人目の相手をいくら抜いても、シュート入らない・パスを出せないではただの自滅。

 

抜くためにはフェイントじゃなくて駆け引き。

相手の逆を突ければ、テクニックをそれほど使わなくても抜ける。

相手に読まれていれば、どれだけテクニックをこねくりまわしても、抜けない。

相手を確実に抜けるテクニックというものは存在しない。

 

 

ディフェンス

 

ディフェンスの目的は相手に思い通りのプレーをさせないこと。

言い換えれば、オフェンスの駆け引きに負けないこと。

 

バスケでの駆け引き=間合いの駆け引き。

同じ距離感、同じ強度のプレッシャーではオフェンスは脅威を感じない。

詰める・離す。詰めると見せかけて離れる。離れると見せかけて詰める。

相手が逃げ腰になっているときは手を出す、奪いにいく。

 

ディフェンスはしんどい。

だから、抜くときは抜く、徹底的にサボる。

力を入れるときはガンガンプレッシャーをかける。

メリハリが重要。

 

 

オフボール

 

ボールがないときの動きの質を高める。

バスケではボールを持つ時間よりも持ってない時間のほうが長い。

オフボールの質を上げることが、プレーの質を上げる。

 

 

オフボールの本質はスペーシング。

味方も自分も攻めやすい距離感を保つ、ここが重要。

 

そのためにはむやみに走り回らないこと。

味方のオフェンスチャンスを潰して回っているのと一緒。

NBAを見れば、そんなに走り回ってないことが分かる。

 

また、このフォーメーションを使えば崩せる、といったものは存在しない。

NBAのフォーメーションをそのままなぞっても、上手くいかない。

相手の動きに合わせて、何のプレーを選択するか考えないといけない。

 

 

身体能力

 

以上全てに共通するのが身体能力。

 

スピードがない、キレがない、ボディバランスが崩れる、ボールを軽く扱えない。

これでは、自分の思うようなプレーはできない。

 

 

 

駆け引き・判断力・身体能力をスキル別に当てはめると

以上のようなことが考えられるかなと。

 

全てに共通しているのは相手に合わせて、コートの状況に合わせて

プレーしないといけないってことです。

 

そして、それは複雑かつランダムだから、

「こうすればああなる」といった型・テンプレートは存在しない。

 

だから、テクニックやコツといったバスケが上手くなる方法は

厳密に言えば、存在しません。

 

 

何度もプレーして、感覚で身に着けるしかない。

 

 

また、本質を押さえれば応用が効きます。

 

クロスオーバーをすれば抜ける、だとクロスオーバーしかできなくなる。

 

けど、相手の逆を突く・判断するだと。

止められてもステップバックしてシュートを打つ。

ドライブで抜いた後にシュートするかパスするかの判断ができる。

 

つながっていくんですよね。

 

ドリブルで相手を抜くだとそこで終わってしまうけど。

 

バスケ(駆け引き・判断)ってとらえると。

 

バスケ→シュート(レイアップ、ジャンプシュート、フローター)

→パス(チェスト、バウンド、ノールック、ビハインドバック)

→ドリブル(クロスオーバー・レッグスルー)

 

みたいにドンドンつながるし、応用が効く。

 

 

バスケが上手くなりたいなら本質を押さえてください。

何が上達に直結する正しい練習方法、考え方なのか。

 

正しい場所にハシゴをかけないといけません。

 

 

シュートフォーム、ドリブルテクニック、パスのコツ、個人練習、パターン練習。

これらは間違った場所にかかっているハシゴです。

 

それを必死に上っても徒労で終わります。