結果はコントロールできません。
もちろん、結果を出すための考え方や方法論っていうのはありますが、
それでも、確実に１００％結果が出るなんてことはないわけです。
営業でモノを売る方法。
モテる方法。
バスケが上手くなる方法。
こういうノウハウとか情報って溢れてますけど、それを知ってそのままやったら
みんながみんなできるようになるわけじゃない。
そういう情報を知って、自分の考え方や行動を変えることはできます。
でも、結果が出るかは別の話。
ハッキリ言って分からないし、自分の力でコントロールできるものではありません。
例えば、商品の良いところをアピールしても
お客さんが欲しいと思ってくれなかったら売れない。
どれだけファッションとか会話のレベルを磨いても、
相手が自分のことを好きになる可能性は１００％じゃない。
相手を抜くドリブルを知ったからって、ディフェンスが上手ければ止められます。
結果を出したいって思っても、結果が出るとは限らない。
なぜなら、絶対的な正解というものは存在しないから。
結果は相手が決めることだからです。
学校の勉強って答えがありますよね。
分からなくても、解答を見れば、そこには変わらない答えが書いてある。
でも、実社会には答えは存在しないことが多い。
人間を相手にしてるから、人間ってそんな単純なものではないから。
この商品、メチャクチャいいですから買ってください。
自分はこれだけの魅力があるから、好きになってください。
このテクニックを使ったら、相手は絶対に反応することができません。
ってそんな都合よく進みません。
こう言ったら、ああなる。これを使っとけば、大丈夫。
〇か×か、黒か白みたいな単純な話じゃない。
だから、絶対に結果が出る方法、正しい答えは存在しない。
結果はコントロールできないんです。
僕たちがコントロールできるのは
自分の行動や考え方をどうするか？っていうプロセス・過程の部分だけです。
もっと商品の良さが伝わるように、話し方を変えるとか。
自分を磨いて、男としてのレベルを上げるとか。
練習して技術の精度やキレを上げるとか。
自分の行動というプロセスの部分は自分の意志でコントロールできます。
けど、結果は相手が決めることだから、どうしようもできない。
松井秀喜選手とイチロー選手は次のような言葉を残しています。
自分にコントロールできることとできないことを分けて、
コントロールできないことに関心を持たないこと。
結果はコントロールできないが、準備はできる。
できる準備をすべて終われば、準備にふさわしい結果がやってくる。
コントロールできないものには関心を持たない、意識しない。
準備に集中すれば、結果はついてくる。
これってメチャクチャ大事です。
人間はこうすれば、ああなるっていう絶対的な正解、因果関係をつい求めてしまいます。
そういうのがあったら、安心しますからね。
で、結果をコントロールしようとする。
でも、結果は絶対に自分では制御できないもの。
それを思い通りにしようとするから、ストレスでやられる。
絶対に失敗したくないっていうふうに失敗にとらわれてしまったら、
どれが本当に正しいのかばかりが気になって、頭でっかちになって動けなくなる。
成功させたいと強く思って、失敗したときに必要以上に落ち込んでしまう、引きずってしまう。
結果をコントロールしようとすればするほど、
こうしたほうがいいかな？ああしたほうがいいかな？みたいに悩んで動けなくなる。
結局、何をすればいいかが分からなくなってしまって、
ウダウダ悩むだけで時間が過ぎ去っていってしまう。
失敗を引きずって、どうして自分はできないんだ…ダメなやつだな…
みたいに自分を否定してしまう。
結果をコントロールしようとする、結果にこだわる。
すると失敗が怖くなったり、イライラして、
今、自分がやるべきことが上手くできなくなります。
準備をしないといけないのに、準備に集中できないから余計上手くいかない。
繰り返しますけど、結果はコントロールできない。
コントロールできるのは、自分の行動や意識の持ち方などのプロセスだけ。
結果にこだわって足が止まったり、イライラするよりも。
今、自分がするべきことに集中したほうがよっぽど生産的です。
