1970年代~1980年代にかけて活躍したアーチボルド。

 

私が彼に注目するきっかけとなったのはラリーバードが率いるセルティックスの試合をyoutubeで探して見ていたら、バードも凄いけどこのガードめちゃくちゃ上手いぞ!ってなったこと。

1980 Celtics vs 76ers Rare Full Game 5

 

名前は聞いたことがあったけど、これほど凄いとは…

 

NBAでの実績、受賞歴も錚々たるもの。

・NBAチャンピオン (1981)6× NBAオールスター (1973, 1975, 1976, 1980-1982)
・NBAオールスターゲームMVP (1981)
・3× オールNBAファーストチーム (1973, 1975, 1976)
・2× オールNBAセカンドチーム (1972, 1981)
・NBA得点王 (1973)
・NBAアシスト王 (1973)
・NBA50周年記念オールタイムチーム
・NBA75周年記念チーム
・No. 1 サクラメント・キングス永久欠番
・オールWACファーストチーム (1970)
・No. 14 UTEPマイナーズ永久欠番

以上、ウィキペディアより引用。ネイト・アーチボルド – Wikipedia

 

185センチ、68㎏とNBAの中では小柄で体重も軽い。

けど、抜群の突破力、ハンドリング、アシスト能力で得点王とアシスト王の二冠達成という、NBA史上唯一の快挙を達成したこともある。そのときはシーズン平均34.0点、11.4アシストというバケモノじみたスタッツ。

 

何回も映像を見たわけじゃないけど、ジャンプシュートのフォームもキレイでミドルレンジの確率も高い。

 

私が彼のプレーを見て凄いと思ったのは無駄なドリブルを突かず、シンプルなドライブで敵を抜いていくこと。

というかアーチボルドに限らず80年代以前のガード、ボブクージーやピートマラビッチもドリブルのほとんどはシンプルだった。

 

現代NBAのガードと比べればスキルやテクニックに劣ると思うかもしれない。

昔のNBAのスターガードはカリーのようなシュートフェイクヘジテーションもしないし、アイバーソンやデュラントのようなクロスオーバーもしない、ドリブルコンボもしない。

 

ただ、これはスキルというよりもルールや役割が違うと考えるべき。

現代NBAのようにボールの下半分を手で支えたら即、ダブルドリブル・キャリードリブルでターンオーバー。

ハーデンやカイリーアービングのようにドリブルを何回も突いて1対1を仕掛けるのではなく、素早くパスを捌く、ドライブは縦に仕掛けることがガードの役割だったのではないか。

 

もし、現代のNBA選手が70~80年代にプレーしていたらダブルドリブル・キャリードリブルで笛を吹かれまくるだろうし。

ボールを持ちすぎ・球離れが悪いと監督に怒られて交代させられていたかもしれない。

そう感じるくらい昔のNBAは個人技よりもチームでプレーしている印象を受ける。

 

トレイシーマグレディも現代の選手はドリブルが多すぎる、創造性が悪い意味でありすぎて無駄なドリブルになっている、シンプルなドリブルも必要、みんなが同じ動きを使っていて独創性が失われていると批判しています。

トレイシー・マグレイディが現代NBA選手のドリブル過剰を指摘:「みんな同じ動きをしている」 – フェイドアウェイ・ワールド

 

今ではyoutubeに信じられないくらいたくさんのドリブルムーブが載っていますけど。

私からすれば本当にそんな種類のドリブルが必要か?と思う。

 

ディフェンスの逆を突けば、まっすぐ縦に進むだけで抜ける。

そこでコースに入られたら切り返したり、下がってからもう一度仕掛ける。

完全に抜けきれなくてもプルアップを打つ、ディフェンスの手が届かない位置からシュートを放つ、パスを捌く。

 

それでドリブルは十分じゃないかって。

だってドリブルはチームのシュートに繋げるための1つの手段でしかないんだから。

 

何回もドリブルを突き続けることでヘルプの準備が整う時間を敵に与える。

球離れが悪くてフリーで待っている味方が死ぬほどイライラする。

複雑なドリブルを突こうとして余計な動きが増えてファンブルする確率が上がる。

 

敵を抜くのに、ボールをキープするのに技を何個も何個も覚える必要はない。

その場で何度もドリブルを突いても敵を抜くことはできない。敵の横を進む、破ることでしか抜くことはできない。

 

これはどんなレベルであっても、アマチュアだろうがプロだろうが通じるドリブルの本質だと思う。

 

確かに派手なドリブルコンボはハイライトに残りやすいし、見ているほうもカッコいいだろう。

NBAはエンターテイメントだからそういうプレーも必要なのかもしれない。

 

けど、いざ自分がプレーするときにNBA選手のようにドリブルしようして味方のオフェンスを停滞させて敵のディフェンスの準備を整えてしまうとか、味方がボールに触れなくて苛立つとか、複雑なドリブルテクニックを使おうとしてミス・ターンオーバーになるとか。

 

そういうところは頭に入れておくべき。

 

私が現在、ドリブル・ドライブの参考にしているのは昔のNBA選手のドリブルです。

シンプルだから迷わない、ドリブルは1つの手段にしか過ぎない、ドリブル自体が目的になってはいけない、ドリブルを突きすぎると味方のオフェンスを止めてミスしやすくなる。

 

そういうことを昔のNBA選手のドリブルからは学ぶことができるし、実際私が試合で使うのもストレートドライブ、止められたら切り返して抜いていく、下がってボールをキープする、キャッチ&ドライブ、ドリブルを突くのは3~4回ほど。数秒経ってドライブのコースが見えなかったらさっさとパスを捌く。

 

それで十分相手を抜いていけるし、ボールを取られない。

ディフェンスとズレができていて抜きやすい状況でドライブを仕掛けることが多いし、ドライブまでに時間をかけないからディフェンスローテーションが間に合わず、シュートやアシストが決まりやすい。

下手に何回も切り返さないからミスが激減する。

チームメイトもボールに触れるからオフェンスの流れも悪くなりにくい。

 

ドライブ、ドリブルって確かにカッコいいプレーですし、真似したくなるのは分かります。

分かるんですけど、それってチームとしてプレーしたときの結果にしか過ぎない。

 

ヘルプディフェンスが待ち構えているところにドライブしても潰されるだけだし、味方がシュートレンジでフリーならダムダムと無駄なドリブルを突いている場合じゃない。

 

ドライブを仕掛けるべきタイミング、状況になったときに瞬時に反応してドライブを仕掛ける。

ボールをキープしている場面でディフェンスが手を出してきたからビハインドバックでかわす。

そんなふうに駆け引きと判断をした結果としてドライブやドリブルのプレーは生まれるもの。

 

 

あなたは無駄なドリブル突いてませんか?

チームメイトがパスを要求してませんか?

ドリブル自体が目的になってませんか?

 

ドリブルは上手いけど、バスケは下手・試合は下手なんてことになってませんか?

 

もし、現代NBA選手のドリブルコンボやyoutubeのドリブルテクニック羅列動画しか見ていないのなら。

 

昔のNBAのガードプレーヤーがドリブルをいつ、どこで、どう使っているかに注目してみることを強く、強くお勧めします。