戦術とか、自分の頭の中にある理想のバスケの形。
これに固執して、選手をその型に当てはめる監督っていますよね?
お前はシュートを打つなとか、お前はこの動きをするなとか。
選手の個性をフル無視して、自分の理想のバスケを押し付ける。
こんな監督はマジで無能。
そんな指導するんなら、やめろやって思う。
選手の個性を潰す監督
チームのプレーモデルやシステムは選手の間で自然に生まれるコンビネーションや
相性をもとに作り上げたものが一番フィットしていて強いです。
チームに合っている戦術やバスケの形は選手の長所、個性を考慮して作られる。
実際にコート上でプレーするのは監督じゃありません。
選手なんです。
それならば、監督はその選手たちが最大限の力を発揮できるような
戦術やシステムを作らないといけないはずです。
ですが、そこに気づいてない監督は選手の個性を無視して、
自分の頭の中にある形や他のチームのシステムを押し付けたり真似してチームを強くしようとします。
そのシステムに選手の個性・能力が合わなかった場合、
システムと選手の間に大きなギャップが生まれ、
選手の長所、個性が死ぬ。
その証拠に何年前かのレイカーズはプリンストンオフェンスを
コーチが理想としてかかげシーズンに臨んでいましたが選手たちはそのシステム通りに
どう攻めればいいかというのを考えすぎて全くチームオフェンスが機能していませんでした。
そのとき在籍していたスティーブナッシュは自分が得意とする
速攻を主体としたゲームメイクができず
複雑なセットオフェンスのシステムでプレーしなければなりませんでした。
自分が得意とする真逆のシステムを理解するため、相当な練習量をつぎこまなければならず、
そのせいで身体がボロボロになったと言います。
http://tunadrama.com/blog/stat-shows-how-great-steve-nash-was/ 参照
戦術やシステムは選手間のプレーから生み出される
バスケでは色んな個性を持った選手が存在していることによって
多様なコンビネーションが生み出されます。
例えばウォリアーズにはカリーとトンプソンという2人のスリーのスペシャリストがいます。
彼らのシュート成功率はとても高く、フリーになれば速攻であってもリバウンダーがいなくても、
即シュートを打っていきアップテンポでハイスコアゲームで勝利するというプレーモデルを確立しました。
またレブロン、ウェイド、ボッシュのスリーキングスがいたころのヒートは機動力がチームの持ち味でした。
それを最大限生かすため、あえてセンターの選手を置かずスモールラインナップで
NBAのチャンピオンになりました。
チームを強くするために監督が見るべき、
聞くべきなのは自分の頭の中の理想では決してない。
目の前の選手をしっかり見る。
選手のプレーからあふれ出る選手の内なる声を聞く。
そこからチームのバスケの形を作り上げていくこと。
繰り返しますけど、試合に出てプレーするのは選手なんです。
だから、監督にできることは選手の個性・長所がより良く発揮されるコンビネーションを
選手たちに気づかせることだけ。
監督が選手を見ず、自分の理想を追いかけることだけに必死になってると。
チームも選手もどんどん腐っていきます。