ブラジルのサッカーの格言に

 

上手い選手はボールをいじめない。

ボールをいじめると、ボールがあなたの言うことを聞かなくなって、ボールがあなたから逃げてしまう。

 

というのがあります。

 

ネイマールやロナウド、ロナウジーニョなどブラジル出身の選手のドリブルやシュートを見るとがむしゃらに力いっぱい動いたり、ガチガチに力んでボールを力いっぱい蹴っているようには見えません。

 

しなやかさ、柔らかさ、繊細さがあります。

 

ジーコはシュートはゴールへのパスだと言いました。

ゴールの開いているところにパスを通しなさい、それがシュートというものだと。

シュート成功のカギは落ち着きと正確性だと説きました。

 

上手い選手のボールコントロール、ボールタッチはしなやかで柔軟性がありますよね?

もちろん力強くコントロールするときもあるけど常に力を込めているわけじゃない。

通常は力が抜けているし、だからこそボールを素早く正確に扱うことができる。

 

トップアスリートのプレーを見ると限界以上のスピードやパワーを出そうとするのではなくて、先にボールのコントロールがあって身体とボールを制御・調整できるスピードや力感でプレーしているように感じることが多いです。

 

私自身、プレーするときに限界以上のスピードやパワーを出そうとするとボールコントロールが効かなくなる。

 

ブラジルのロナウドは一瞬でディフェンダーを置き去りにしますが、常にボールをコントロールできる位置でドリブルしています。ボールが遥か彼方に飛んでいってしまうことはありません。

 

また、彼のゴールシーンを見ると流し込むようなシュートが多いことにも気づかされます。

ジーコが言ったようにシュートはゴールへのパスであり、空いているコースを正確に狙うシュートが多い。

だからロナウドをはじめとするブラジルのストライカーはふかすことが少ない印象があります。

 

対して日本のサッカー選手のシュートを見ると力いっぱい蹴ってポストの遥か上空に打ち上げるシーンも多い。

 

これってボールをいじめない、力まない、正確にプレーするイメージがあるかどうか?だと私は思っていて。

 

バスケでもドリブルのとき、必要以上にボールを強く突くとコントロールが難しくなってファンブルしやすいですし。

ガチガチに力んだドリブルだと、とっさの切り返しができない。

 

シュートのときも力いっぱいボールを投げれば正確性が落ちる。

リングをしっかり狙ってシュートを打つことが難しい。

 

ドリブルは強く突け!という言葉はよく聞きますし、確かに弱いドリブルだと簡単にボールを取られてしまいます。

しかし、必要以上に強く突く必要はありません。

がむしゃらに力いっぱいドリブルすればボールは言うことを聞かなくなる。

 

マイケルジョーダンのシュートも最後のタッチは柔らかい。

どれだけ勢いよくドライブしても、ダブルクラッチでボールを左右に動かしてもボールが手から離れる瞬間は柔らかい。

しっかりと狙ってシュートを打っているから、確率も高い。

 

ドリブルの練習メニューでは強く突くことがポイントとして解説されることも多いですけど、同時にゆっくりで柔らかくボールを扱う、それでいてボールを取られないドリブルも身につける必要がありますし。

 

シュートの練習でも自分が出せる最大のスピードの中でシュート率を上げることが重要だと説かれることも多い。

しかし、そのやり方ではいつまでたってもボールをコントロールしながら狙ってシュートを打つことができない。

それよりも正確にシュートが打てるスピードや力感、リズムでシュートを入れる練習をしたほうがシュート率は上がる。

 

 

力いっぱい、限界以上のスピードで動いてボールをいじめるように強く扱うとボールは言うことを聞いてくれなくなります。

とにかく強く突くドリブルは咄嗟の反応で切り返す柔軟性や応用が効かなくなる。

力んで打つシュートは入りにくい、確率が落ちる。

 

だから、ボールは優しく・柔らかく、例えるなら恋人のように扱わなければならない。

 

もちろん、プレー中にこれくらいの強さでボールを扱おうなんて意識する暇なんてない。

優しくボールを扱おうと意識しすぎて単にドリブルが弱くなった、シュートが届かないなんてことにもなりかねない。

プレーするときは無意識でいい。

 

けど、ボールを柔らかく扱うというイメージがあるだけで力いっぱいボールを扱うことはなくなる。

柔らかいボールタッチが正確で咄嗟の反応・応用が効くボールコントロールを生みます。