今回はNBAのアシストの名手からパスを学んでいこうと思います。

 

この記事を読むことであなたは「ナイスパス!」「そこ通す?」と言われるような

パスセンスを身に着けることができます。

 

マジックジョンソン、ジェイソンキッド、スティーブナッシュ、ジノビリなど。

NBAには「そこ通す!?」と思わず叫びたくなるような

目の覚めるパスで魅了する選手がいます。

 

 

彼らのアシストから上手なパスとは何なのか、どうすれば彼らのようなパスを

出せるようになるのかを考えていきましょう。

 

上手いパス=危ないパス

 

NBAのアシストの名手である選手のパスを見ていると

ミスと紙一重のパスが多くあることに気づかされます。

 

 

僕の好きな選手の一人であるジノビリのアシスト。

0:06のパーカーへのアシストを見てほしいんですがこのパスはすごいです。

 

あの狭いスペースの中でパーカーのフリーを見つけ出し

そこにパスを通せる精度の高さと抜群のタイミング。

 

このようなパスは少しコースがずれたり、

タイミングが一瞬遅れただけで相手にカットされる危険性が高い

「危ないパス」です。

 

 

しかし通れば即点につながる決定的なキラーパスでもあります。

 

 

バスケはレベルが高くなるほどディフェンスも厳しくなり、

完全なフリーはなかなか生まれません。

 

 

なのでジノビリのような決定的なパスを通すためには

ディフェンスが目を切ったほんの一瞬、マークが甘くなったほんの一瞬を

見つけその瞬間にパスを出さなければなりません。

 

また狭いスペースを通すのでパスコースのずれも許されず、

それでいて速いパスを出せなければなりません。

 

 

失敗すればターンオーバーになる可能性がとても高いです。

でも通れば簡単に点を取ることができます。

 

決定的な得点機会を作り出すパスはミスする確率の高い危ないパスなんです。

 

 

 

NBAでトリッキーなパスが多用される理由

マジックジョンソンのハイライトですが彼はノールックパスを非常に多く使います。

 

彼だけでなくNBA選手は他にもビハインドバックパスやレッグスルーパス、

首の後ろを通すパスなどトリッキーなパスを使うことも多いです。

 

 

彼らがこのようなパスを使うのは

「ミスする可能性も高いが通れば決定的なチャンスを創出できるパス」

を通すためです。

 

 

ディフェンスのすぐ近くを通す場合、馬鹿正直にターゲットを見て

チェストパスをすると間違いなくカットされます。

 

相手に次のパスの出しどころを読ませないからこそパスが通るんです。

 

 

アシストがうまい選手がトリッキーなパスを多用するのは

ディフェンスに予測させずキラーパスを通すためです。

 

 

更にパスというのは一瞬のタイミングの遅れが命取りになる。

 

右手でドリブルしているとき。

自分の左斜め後ろにいる選手にパスを出したい。

 

このときいちいちボールをもってからパスしているのでは。

パスのタイミングが遅れて、フリーが消えるかもしれない。

 

一番早くパスを出せるのは自分の背中を通すビハインドバックパス。

 

 

パスというのはいかに相手にカットされずにフリーの選手にパスを通すか?

 

これが目的です。

 

そのための手段であるパスの形はどうでもいいんです。

 

 

だからNBAのパスの名手と呼ばれる選手たちは。

 

確実にパスを通すためにトリッキーなパスを使うんです。

 

 

 

どうすれば彼らのようなパスを出せるようになるのか

 

では彼らのようなキラーパスを出せるようになるにはどんな練習をすればいいのか?

 

答えはゲームを繰り返すことです。

 

決定的なパスを通すための要素として2つのことが考えられます。

 

1つ目はわずかなフリーを見つける能力です。

 

ジノビリのアシストを見ていると一見フリーではなさそうな選手にパスを通しています。

ただよく見るとディフェンスが目を切った一瞬だったりポジショニングをミスした一瞬だったりと

そんなプレーの隙間にできるわずかなフリーを見つけそこにパスを通しています。

 

一瞬のフリーを見つけないことにはそもそもパスが出せません。

 

 

2つ目はそこにパスを通す能力です。

 

ディフェンスが密集しているところやマークマンの体の近くを通すパスはカットされる危険も高いです。

そこを通すためには先ほども書きましたが正確なパスコース、パススピード、読ませないパスが

必要になります。

 

 

この2つの能力を身に着けるためにはゲームを繰り返すしかありません。

一瞬のフリーができる状態、タイミングというのはゲームの中でしか出てこないからです。

 

 

なのでそれを見つけ出す能力もゲームでしか磨かれないのです。

 

そして5対5の中で狭いスペースの中から一瞬のフリーを見つけそこに正確にパスを出すというのは

はっきり言ってめちゃくちゃ難しいことです。

 

 

それなのによくやる練習といえばディフェンスをつけない3メンや

決められた動きを繰り返すドリルのような練習が多いのではないのでしょうか。

それではNBA選手のようなパスセンス、パススキルは身につきません。

 

 

本当のパススキル、パスセンスは試合の中でしか身につかないんです。

 

 

 

今回の記事をまとめると

 

  1. 決定的な得点機会を演出するパスはミスする可能性の高い危ないパスである。
  2. しかし通れば即得点になるので危ないパスを正確に通せる選手ほどパスがうまい選手である
  3. あぶないパスを通せるようになるには5対5の中で一瞬のフリーを見つけ出しそこに正確な精度の高いパスを出す必要がある。またディフェンスに読ませないためにトリッキーなパスも有効。
  4. 上記の能力を身に着けるにはゲームを繰り返すことが一番である。

 

 

 

ミスを恐れず、自由な発想でパスすること。

 

パスの能力が上がれば、バスケがより一層楽しくなります。

 

味方の得点をアシストする目の覚めるようなキラーパスが通った時の快感と言ったら。

味方からナイスパス!と叫ばれるときの快感と言ったら。

 

 

 

マジで気持ちいいですよ。