NBA選手の動きを見比べたとき、日本人の選手は動きが遅い、フットワークが重い、
ボディバランスが悪い、スムーズさがない、身体能力が低い。
あなたはそう感じることはありませんか?
なぜ、彼らの間に身体能力の差が生まれるかというと体型・骨格の違いがあるから。
NBA選手は高い身体能力を発揮できる運動に適した体型・骨格になっている。
日本人選手は低い身体能力しか発揮できない運動に適していない体型・骨格になっている。
本日はココの違いを明らかにすることで
・なぜNBA選手と日本人選手の間に身体能力の差があるのか?
・身体能力を上げるために本当に必要なことは何か?
を見ていこうと思います。
日本人選手のスピード、ジャンプ力が低い理由
なぜ日本人選手はNBA選手と比べてスピード、ジャンプ力が低いのか?
その根本的な要因は骨盤が後傾しているから。

骨盤が後傾すると大腿四頭筋が引き伸ばされてその力が使いやすくなりますが
この筋肉は主に膝を伸ばすための筋肉で身体を後ろに進ませる、いわばブレーキの筋肉。
車でブレーキを踏みながらアクセルを踏んでもなかなか前に進みませんよね?
それと同じで骨盤が後傾しているとダッシュで前に推進したいのに、
ジャンプで身体を上に運びたいのに膝を伸ばして後ろに進むエネルギーが働いてしまう。
ダッシュする、ジャンプするといった動きは本来、股関節を伸ばすことで行われます。
かけっこのヨーイの姿勢から前足の股関節を伸ばせば身体は前に進みますし、
ジャンプでしゃがんだ姿勢から股関節を伸ばせば身体は上に運ばれます。
しかし、膝を伸ばしてしまうと身体は前や上にいかずに後ろに進むはずです。
骨盤が後傾している、もしくは前傾が不十分な体型だと大腿四頭筋の力が効きやすくなり、
膝を伸ばそうとする力が働き、身体を前や上に運びたいのに後ろに運ぶ力が生まれてしまうんです。
また、骨盤が後傾していると股関節を伸ばす力を十分に使えないため
身体は膝とともに足首を使って走ったり跳ぼうとします。
足首を曲げたり伸ばしたりするのはふくらはぎの筋肉。
しかし、末端であるふくらはぎの筋肉は体幹部のハムストリングス(裏腿)や大殿筋(お尻)に
比べると小さく、小さな力しか生み出すことができませんし。
末端であるふくらはぎが発達して太くなるとそれが重りになって素早い動きができなくなる。
日本人選手の身体に着目するとNBA選手に比べて骨盤・お尻が盛り上がっていない(ヒップアップしていない)、
パワーポジションのときに骨盤が後ろ・下に落ちてしまっている、ふくらはぎが太いなどの特徴がある。



骨盤が前傾していて股関節から脚を使えているのがNBA選手で
骨盤が後傾・前傾が不十分で膝下からしか脚を使えていないのが日本人選手。
速く走る、高く跳ぶためには股関節を伸ばす動きをいかに強く行えるかにかかっていますが、
日本人選手は股関節の機能・力を最大限引き出せていないことが多い。
だから、NBA選手と比べたときスピードやジャンプ力でどうしても見劣りしてしまう。
その原因は骨盤が後傾しているところにあります。
NBA選手と日本人選手のハンドリング能力の違い
NBA選手のプレーを見ていると正確で力強く、自在なハンドリング能力に
目を奪われることも多いのではないでしょうか?
ボールの重さをまるで感じさせないほど軽いジャンプシュートとその確率の高さ。
ダイナミックなダブルクラッチやバリエーション豊かなダンクシュート。
小さなモーションからレーザーのようなパス、無理な体勢からでも正確なパスを出せる。
接触を受けても乱れない、緩急と方向を自在に操るドリブルスキル。
言うまでもなくバスケットボールはボールを手・腕で扱うスポーツ。
ということは腕をラクに、強く、正確に使えるかというのは
ボールをラクに、強く、正確にコントロールできるかに直結しています。
NBA選手と日本人選手のハンドリング能力の差も身体の違いが要因。
NBA選手は手・腕をラクに、強く、正確に動かせる身体をしていて、
日本人選手は手・腕が力んでしまう、発揮できる力が弱い、腕を思い通りに動かせない身体をしている。
その原因は何なのか?
これも骨盤の後傾にあります。
骨盤が後傾すると脊柱が逆S字カーブを描きやすくなります。
腰椎が前弯して胸椎が後弯しているのが正しい脊柱のS字カーブなんですけど、
その逆の腰椎が後弯して胸椎が前弯した体型になってしまう。
(下の絵は分かりやすいように誇張して書いていますけど)


このような体型だと肩甲骨が胸郭(肋骨)の上に被さらないので、
僧帽筋などの筋肉で肩甲骨を支えなければなりません。
すると、肩回りの筋肉が緊張しやすくなり、力みやすくなるため腕を楽に動かすことが難しくなります。
肩~腕の使える筋力を10としましょう。
肩甲骨を保持するのに筋肉の力が必要なければ10の力全てを
腕を動かす、ボールを扱うことに注ぐことができます。。
しかし、肩甲骨を保持するのに5の力が必要となると腕やボールを動かすのに
使える筋力は10の力のうち5しかないことになってしまう。
試しに肩を思い切りギューッと力ませてシュートやパスをしてみてください。
パワーが全然発揮できない、動きが弱く小さくなることが分かるはず。
筋肉は力を発揮する前に力が抜けておかなければならないんです。
そして、そのためには脊柱のS字カーブが効いて肩甲骨を胸郭に被せて支える体型である必要がある。
NBA選手と日本人選手の背中の盛り上がりに注目してみてください。



背中が盛り上がり、脊柱のS字カーブが効いているNBA選手。
背中の盛り上がりが小さく、脊柱のS字カーブが効いていない(背中が平ら)日本人選手。
脊柱のS字カーブが効いてない体型だと肩回りの筋肉が力んでしまい、
シュートが真っすぐ飛ばない、力む、ダブルクラッチなどでリングを正確に狙えない。
パスのモーションが大きくなって読まれる、パススピードが遅い、体勢が崩れると弱いパスしか出せない、
ドリブルを強く突けない、ドリブルをファンブルしやすい。
これらの問題が起きてくるわけです。
日本人選手のフットワークが重く鈍いのはなぜか?
NBA選手のドライブやポストプレーを見るとフットワークが軽くて素早い。
瞬時に方向を変えたり、ステップを踏んでディフェンスをかわしていきます。
サッカーでもメッシやクリスティアーノロナウドがディフェンダーを次々と
ドリブルで抜いていますが、同じようなドリブルができる日本人選手を私は見たことがありません。
NBA選手と日本人選手のフットワークのレベルの差はどこから来るのか?
まず、骨盤が後傾しているとお尻や背中の筋肉が下についていってしまうため、
悪い意味で身体の重心が低くなってしまいます。


重心が後ろ、下に落ちてしまっていて瞬時に動き出したり、進行方向を変えることができない。
また、先ほども書いたように骨盤が後傾するとハムストリングスではなく
大腿四頭筋で立つことになり後ろに進む力が働いてしまうため、
これもフットワークが重くなる原因になります。
身体能力を上げるために本当にしなければならないこと。
それは骨盤が後傾している身体から骨盤が前傾している身体に近づくことです。
もちろん、体型・骨格には遺伝的・先天的な要素もあるでしょう。
しかし、それだけが全てじゃないと私は思っていて。
日本人でも身体能力が高い選手やプロの選手は
NBA選手に近い体型、筋肉の使い方をしていますし
日本人にはなくて外国人にはある骨や筋肉といったものは存在しません。
日本人でも骨盤が前傾した体型に近づくトレーニングを行うことで
NBA選手のような身体能力に近づいていくことは可能です。
実際、私はそのためのトレーニングを実践してから以前よりも
明らかにスピード、ジャンプ力、キレ、ボディバランス、フットワーク、
ハンドリング能力といった全ての身体能力が上がるのを体感しましたし。
立っているときや動いているときの身体の感覚が変わる。
それまでとは違う箇所が筋肉痛になるといったことも経験しました。
骨盤が前傾すれば
・ハムストリングスを使えるようになり、股関節から脚を使えるようになってスピード、ジャンプ力が上がる。
・肩甲骨を胸郭に被せて支えることができるため腕の操作性が上がり、ハンドリング能力が上がる。
・身体の重心位置が高くなり、ハムストリングスを使えるから軽やかで素早いフットワークが可能になる。
身体能力を上げたい。
そう考えたとき、ほとんどの場合はトレーニングやフォーム改善、
身体操作をしようとするのではないでしょうか?
しかし、どれだけトレーニングをしても大きな力を発揮できる体幹部を
メインに使うことができなければ小さな力しか発揮できない末端部で頑張って動くしかない。
フォームや身体の使い方を意識した瞬間、全身の連動が崩れ、
過剰に力んだり、力を抜きすぎたりして動きが崩れる。
私もこれまでダッシュやジャンプトレーニング、筋トレ、フォーム改善や身体操作に
取り組んだことがありますが身体能力が上がるという効果を実感できたことはほとんどなかった。
どうして俺もトレーニングしているのに身体能力の差が埋まらないんだ?
筋トレで確かに筋肉はついたけど、動きのキレが落ちた気がする。
フォームや身体の使い方を意識するほど動きが悪くなる。
当然です。
そこに身体能力を上げるための根本的な原因は存在しないんですから。
骨盤が前傾しているか?
骨盤が前傾した体型に近づくトレーニングを実践しているか?
これがNBA選手と日本人選手の身体能力の差を作っている要因であり、
あなたが身体能力を上げるために本当にしなければならないことなんです。
