あなたは筋トレやってますか?

 

確かに筋トレしてパワーがつくと接触に強くなる、ジャンプ力が上がる、ボールを軽く扱えるなどのメリットはあるでしょう。

 

しかし、筋トレにはデメリットもある。

もしかしたら筋トレがあなたのバスケレベルを下げ、ケガや故障の原因となっているかもしれません。

 

このデメリットを知っておかなければ

 

プラスになると思っていた筋トレのせいでバスケが下手になっていた?

ケガの原因になって思い切りプレーできなくなっていた?今までの努力と時間はなんだったんだ….

 

そう絶望することになるかもしれません。

 

あなたが絶望しないためにも筋トレをするうえで絶対に知っとかなければならないことを教えます。

 

ちなみに私は現在、腕立て伏せやベンチプレス、バーベルを使ったスクワットなどは一切やっていません。

 

なぜなら、筋トレのメリットとデメリットを天秤にかけたとき、デメリットのほうが大きいと考えているからです。

 

 

 

筋トレは筋肉を硬くしてキレ・柔軟性の低下を招く

 

筋肉の性質として力が抜けた状態(弛緩)と力が入った状態(緊張)をリズミカルに繰り返すことによって血液が循環し柔らかくなるというのがあります。

 

走る、跳ぶといった人間の自然な動きは必ずこの力が抜けた状態と力を入れた状態を繰り返す動きになっています。

 

ジャンプするときはしゃがむ(力を入れる)→跳ぶ(空中で力が抜ける)。

走るときは地面をける(力を入れる)→足が後ろに振り出される(力が抜ける)。

 

力を抜いた状態である弛緩、力を入れた状態である緊張が繰り返されると筋肉はドンドン柔らかくなり、やればやるほど動きのキレが出てきます。

 

 

一方、筋トレは力が入ったままの状態が続くことになるのでどうしても筋肉は硬くなります。

ベンチプレスとか腕立て伏せをやってみれば分かりますが動作中はずっと力が入ったままです。

 

力を抜いてしまうとベンチプレスはバーベルが胸に落ちるし、腕立てはべちゃっと床につっぷしてしまいます。

 

私も経験があるのですが筋トレの後って全然思うように体が動きません。

ベンチプレスや腕立ての直後にシューティングをしてみると全然腕が走らないし重い。

ボールが全く思うように飛びません。

 

これは筋トレで筋肉が疲労し、硬くなるためです。

 

古い輪ゴムをイメージしてみてほしいのですが新品のときのようには伸びなくなっていますし、すぐにブチっと切れてしまいますよね?

 

硬くなった筋肉というのはこれと同じで筋肉が伸びなくなる→可動域が小さくなってダイナミックな動きができなくなる。

 

弛緩と緊張の切り替え作用が上手く働かなくなる→動きのしなやかさ、キレがなくなる。

 

筋トレをしてそのままほっとくと筋肉は固いままになってしまい、キレが落ちたり柔軟な動きができなくなってしまいます。

 

その結果筋肉はついたけど、キレや柔軟性がなくなりパフォーマンスの低下が起こるというわけです。

 

 

関節や靭帯が発達した筋肉に耐えることができなくなる。

 

イチロー選手は稲葉篤紀さんとの対談で筋肉が大きくなっても関節や腱は鍛えることができない。

持って生まれた体格のバランスを崩せばパフォーマンスに影響が出る。

筋トレで胸の筋肉が大きくなるとスイングスピードが落ちる。

 

これらのことを語っています。

 

この考えに反論がある人もいるでしょう。

いやいや、筋トレは上手くなるために必要でしょ?プロアスリートはみんなやってるし。

イチロー選手のほうが間違ってる、もしくは特別だったんじゃないの?と。

 

しかし、デリックローズは次のようなことを語っています。

 

僕の身体は他の人とは違う。若い頃はただプレイすることだけを考えていた。特に僕みたいに結果を出していると、そういったことは気にしないものだ。全てが自然で正しく感じるからだ。僕の身体はすぐに筋肉が付く。僕がやったことは結果的に身体のバランスを崩し、脚が自然にアジャストする機会を奪っていた。これを学ぶのに何年もかかった。片方の脚をもう片方より鍛えて、強くしすぎていた。そして次のリハビリでは、左脚を右脚より強くしていた。片方の脚に力を付けすぎていた。常にバランスが取れていなかった。でもあんな風に膝を痛めると、これまで経験したことのないことだから、何が普通なのか分からないんだ。そして周りはそれぞれ違ったことを言ってくる。大変だよ。すべて一人で抱えながら、疑問や分からないことだらけなのに、みんなはいつプレイするのか、今までのようにプレイできるのかってことしか気にしていない。

自分の身体に適したやり方にようやく辿り着くことができたのは、アメリカ代表の一員として2014年の世界選手権に出場したときだった。「これまでとはトレーニングを変えて、ウェイトリフティングを抑え目にする。少し減量しなければ」という考えに変わった。体重が自分にとってかなり痛手となっていた。これもやはり経験しないと分からないことだった。色んな情報を伝えられて、医者でもない自分が決断しないといけない。分かりようがないよね。

 

 

彼はキャリアの初期の2012年と2013年に立て続けにACL断裂と半月板断裂という大けがをしてしまいました。

 

しかしそこから筋トレで身体を大きくするのではなく、減量することで復活してキャリアハイの50点を挙げるところまでいきましたし、私の記憶違いでなければそれ以降は大きなケガに見舞われていないと思います。

 

私自身、筋トレをガンガンやっていたころはケガや痛みが出やすかった。

幸い大きなケガはしませんでしたけど何でもないジャンプからの着地で足首を捻ったり、膝や腰に痛みが出ていた。

動きのキレや柔軟性も落ちていた。

 

知り合いの選手でも筋トレして身体を大きくしたらローズのような膝の靭帯の損傷や断裂をして以前のように動けなくなった話は何度も聞いた。(特に高校を卒業して大学生の年代で筋トレを熱心にやるようになってっていう話が多い)。

 

NBA選手でも高校生のときは細い身体だったのにプロになって身体を大きくして増量したときに大ケガ、ちょっとした軽い接触で関節が外れるなんてことも何度も見てきた。トレイシーマグレディとかジョンウォールとかドウェインウェイドとか。

 

もちろん、筋トレが全ての原因ではないかもしれません。

一口に筋トレと言っても負荷のかけ方や量にもよりますから、違う筋トレのやり方であれば彼らはケガをしなかったのかもしれない。

 

しかし、私の経験やNBA選手の事実から筋肉を鍛えて大きくすると関節や腱が耐えることができなくなってケガをするというのは1つの真実だと思います。

 

 

 

 

筋トレしたら硬くなった筋肉を柔らかくしなければならない

 

それでもなお、あなたが筋トレをするというのであれば止めませんが持続的に筋肉が緊張する筋トレは筋肉の硬化を招き、動きの柔軟性・キレがおちます。

それをそのままほっとくとどんどん筋肉の状態は悪くなりパフォーマンスは下がっていってしまいます。

 

なので筋トレをしたあとは硬くなった筋肉を柔らかくしなければいけません。

じゃあどうすれば筋肉が柔らかくなるの?って話ですが。

 

先ほども書いたように筋肉は弛緩と緊張をリズミカルに繰り返すことによって血液が循環し柔らかくなります。

 

つまり筋トレをしたあとは弛緩と緊張をリズミカルに繰り返す運動をすればいいんです。

そうすれば硬くなった筋肉を柔らかくすることができ筋肉を良い状態に保てます。

 

具体的には

  • バスケ
  • インターロック
  • ダンス
  • ダッシュ
  • ジャンプ

 

などをやってください。これらの運動は筋肉を柔らかくしてくれます。

筋肉を柔らかくすることでキレや柔軟性を維持したままパワーをつけることができます。

 

ジャンプアタックの著者でマイケルジョーダンのトレーナー、ティムグローバーはトレーニングをした後はバスケをして鍛えた筋肉をバスケ用に教育することが大事だと言っていました。

 

これは硬くなった筋肉に柔軟性とキレを戻すことによって実際のバスケの動きでのキレや柔軟性を落とさないということです。

 

 

筋トレして筋肉は大きくなったしパワーもついた。

でもバスケが上手くなった気はしない。

むしろ下手になった気がする、ケガしやすくなった。

 

もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、それは筋トレの後に筋肉を柔らかくすることをしていないからかもしれません。

 

筋肉の柔軟性を保たないまま筋肉をつけても逆効果になる。

あなたがもし筋トレをしているならこのことは絶対に忘れてはいけません。

 

じゃないと筋トレをやればやるほどバスケが下手になり、大けがをして

今までの努力は何だったんだと絶望する羽目になるかもしれません。

 

 

ただし、硬くなった筋肉を柔らかくするというのは筋トレの片手間にちょっとやそっとバスケの動きをしたり、走ったり跳んだりするだけでは全然足りない。

 

筋トレで確かにパワーはついた、けど動きが固くなった・キレがなくなった。

この状態から素早く柔軟でキレがある動きを取り戻すためには相当の時間を筋肉を柔らかくすることに費やさなければならない。

 

仮に今ある筋力をトレーニングで70→100にできた。

しかし、増やした分の30の筋肉が硬いままであればそれはバスケのパフォーマンスにマイナス30の影響を及ぼすと考えるべきですし。

 

筋肉量が増えることによってケガのリスクも上がる。

 

筋トレには確かにパワーがつくというメリットもありますが、動きの質の低下とケガのリスクの増大というデメリットもあります。

 

そして、このデメリットを打ち消すだけの筋肉を柔らかくする労力と時間を取れるか?

ケガをしない、本来の身体のバランスを崩すことなくパワーを上げていけるのか?

 

ここを考えたときに私はデメリットのほうが大きすぎるため筋トレはせず、バスケのプレーの中で筋肉を鍛える。

インターロック、ダンス、ダッシュやジャンプで筋出力を上げる方法を取っています。

 

 

筋トレは「麻薬」

 

確かに筋トレをすれば大きくなった筋肉にテンションが上がるでしょう。

パワーがついてバスケのプレーも良くなったと感じ、筋トレ最高!と思うかもしれません。

 

しかし、そのまま筋トレを続けているとドンドン筋肉が硬くなっていき、本来の身体のバランスが崩れるほど筋肉がついた結果。

 

あれ、この前までは動きにキレがあったのに身体が重い、動きが鈍い。

膝に激痛が走ったと思ったら靭帯を断裂していた。

軽い接触だったのに肩を脱臼した。

 

なんて恐ろしい結末が待っているかも。

 

筋トレのデメリットはすぐに出るわけじゃありません。

ある程度の期間、筋トレを蓄積することによって少しずつ身体に溜まっていくもの。

 

デメリットが出る前は単純にパワーがついたぞ!と思うかもしれませんけど、それを数か月、1年とやっているうちに確実に筋肉の硬化や身体のバランスの崩れが進行している。

 

まさに麻薬のようなもの。

 

副作用が出るまではハイになれるかもしれませんが、副作用が進行すると身体に重大なダメージを与える。

 

そしてある日突然、身体が動かなくなったと感じたり、

関節に激痛が走ったと思ったら大けがをしていたなんてことが起こる。

 

 

私はバスケをやってたらバスケに必要な筋力は身につくと考えていて。

筋トレは一切やっていませんけど、ディープスリーも打てるしディフェンスにカットされないスピードでパスを出すこともできる。そんな簡単には当たり負けもしません。

 

バスケとこのブログで書いているインターロックやダンス、坂道ダッシュ、ボックスジャンプなどでバスケに必要なパワーは十分つけられます。

 

確かに筋トレでパワーをつけることでボールを軽く扱えたり、フィジカルが強くなって接触に耐えられるメリットもあるでしょう。

 

しかし、それは他のトレーニングでも可能ですし例えば体重差がかなりある相手にまともにフィジカルで勝負できるようになるには限界もある。

だったらフィジカルじゃなくてスピードや賢さなど勝てるところで勝負する。

 

 

もし、あなたが筋トレに熱心に取り組んでいるのなら

今回の記事の内容は頭に入れておいたほうが良いと思いますよ。

 

 

筋トレは万能薬じゃない、むしろ麻薬。

 

やればやるほどバスケが下手になる可能性もあるんですから。